米国を拠点にインドで事業を展開するRKファーマは、6月6日の声明によると注射剤に特に重点を置く製薬会社とされる。2018年にRavishanker Koviによって設立されたRKファーマの製品には、抗がん剤のマイトマイシン注射液などが挙げられる。
「PAGによる投資は、当社の成長計画やパートナーシップの拡大を加速し、患者の利益のためにさらなる革新的な医薬品を開発できるようにし、製薬業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を強化する」と、RKファーマの会長を務めるKoviは声明の中で述べている。
この取引で財務アドバイザーを務めるシダテル・マネジメント・コンサルティングのCEOのVijay Dattは「PAGの戦略的投資は、RKファーマの研究開発能力と、広範な注射剤の製造受託領域における独自のポジショニングを支持するものだ」と述べている。
RKファーマは、PAGにとって近年で5件目のインドに特化したプライベートエクイティ案件となる。他の同社の投資先には、インド第2位の独立系ウェルス・マネージャーのNuvamaや、医薬品の受託製造分野のリーダーであるAcme Formulation(アクメ・フォーミュレーション)が挙げられる。昨年、PAGはインドの製薬会社Optimus Drugsを買収しており、声明によるとここ数年、同社はインドで15億ドル以上を投資している。
PAGは500億ドルの資産を管理し、これまで主にアジアで700億ドル以上を投資している。同社は昨年8月、日本最大級のテーマパークを運営するハウステンボスを約7億2000万ドル(約1000億円)で買収することで合意した。
(forbes.com 原文)