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2023.06.13 07:30

やはり「軽さ」は正義 大型15インチMacBook Airは仕事にゲームに活躍

薄く・軽いAirのコンセプトを継承した15インチのM2チップ搭載MacBook Air。本体の質量は1.51kg

2008年にサンフランシスコで開催したイベントで、当時アップルのCEOだったスティーブ・ジョブズが壇上で茶色いマニラ封筒から「世界で最も薄いノートブック」MacBook Airを取り出してみせた。あの伝説のプレゼンテーションから15年。今度はアップルが「世界で最も薄い15インチノートブック」を発売する。独自設計によるApple M2チップを搭載する新しい15インチのMacBook Airのファーストインプレッションをレポートする。

高いパフォーマンスと可搬性のバランスが魅力の15インチ「ノートブック」

アップルは2022年の世界開発者会議WWDCで、フラットなデザインに刷新した13インチのMacBook Airを発表した。15インチのMacBook Airは同じデザインのApple M2チップを搭載する、シリーズ最大の「ノートブック(モバイルPC)」だ。

表示領域が広い15インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載しながら、初代のモデルから守り抜く「薄く・軽いAir」のコンセプトを継承する。M2チップを搭載する13インチのMacBook Airと比べると本体の質量はわずか0.27kg(270g)重い1.51kg、厚さ方向には0.02cm(0.2mm)のサイズアップとなる1.15cmに止めた。ちなみに、M2チップを搭載する14インチのMacBook Proは15インチのMacBook Airよりも質量は90g重く、本体の厚さは0.4cm(4mm)ほど大きい。

M2チップを搭載する上位のMacBook Proに対して、15インチのMacBook Airはカスタムオーダーの場合もM2以上のチップを選択できない。本体側面のコネクタは2基に絞られ、ディスプレイは高精細・高輝度でありながら、よりダイナミックレンジの広いXDR(Extreme Dynamic Range)表示には対応しない。Proシリーズはスペックの高さではトップエンドを誇る。一方で、高いパフォーマンスとモバイルPCとして「機動力」のバランスを重視するのであれば、15インチのMacBook Airがもっと良い選択肢になる。

マルチタスクの生産性を高めるmacOSの機能と好相性

MacBookのディスプレイが大きくなると、ビジネスシーンでも頻繁に使うアプリケーションによるマルチタスクが効率化される。15インチのMacBook Airは内蔵するスピーカーシステムも強化された。エンターテインメント系コンテンツの音を再生した時の没入感は、13インチのMacBook Airよりも明らかに向上している。特に低音再生の安定感に違いを感じた。
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編集=安井克至

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