1本のリップスティックから
化粧品や美容の分野にチャンスを見出し、国際的なブランドに代わるローカルな商品を提供している起業家もいる。ティファニー・ダニエルは、2017年にジャカルタを拠点とする化粧品・スキンケアブランドRosé All Day(ロゼ・オール・デイ)を共同設立した。当時発売した1本のリップスティックから、現在では77品目のカラーコスメとスキンケア製品を、ウェブサイト、ショッピーやトコぺディアなどのオンラインマーケットプレイス、小売店を通じて販売している。
ダニエルは創業当初から商品開発やマーケティングに携わり、地元のアーティストやビューティーインフルエンサー、他のブランドと協働している。同社は、AC Ventures(ACベンチャーズ)とGIA Ventures(GIAベンチャーズ)から支援を受けている。
Tiffany Danielle, founder of Rosé All Day. SUPPLIED PHOTO.
元投資銀行員でベンチャーキャピタリストのロミタ・マズムダールは、インドで手頃な高品質スキンケア製品がないことに悩み、2021年に消費者直販のスキンケアブランドFoxtale(フォックステール)を設立した。
フォックステールの製品には洗顔料、日焼け止め、ビタミンC美容液などがあり、リピーターを確保できるだろう価格帯4.2~8ドル(580〜1100円)になっている。2022年、フォックステールはMatrix Partners India(マトリックス・パートナーズ・インディア)とKae Capital(ケイ・キャピタル)が主導する400万ドル(約5億5700万円)のプレシリーズAラウンドを調達した。
パリディ・ゴエルもまた、インドの美容起業家の一人だ。彼女は2016年にLove Earth(ラブ・アース)を設立することで、手作りのスキンケアを作るという趣味をビジネスにした。ビューティーラインは、人気のローズウォータースプレーを含む150種類の製品に拡大した。
デリーを拠点とするこのブランドは、Amazon(アマゾン)や、Myntra(ミントラー)やNykaa(ナイカ)といったインドの人気Eコマースプラットフォームを通じて製品を販売している。ゴエルは、子どもたちに合わせた新しい健康・ウェルネス製品に進出したいと考えている。
(forbes.com 原文)