新規事業

2023.06.13 17:15

エキサイトHDがM&A業界参入 両利きの経営で復活

プレスリリースより

老舗IT企業のエキサイトホールディングスは6月8日、M&A BASEの全株式を取得して連結子会社化し、M&Aのアドバイザリー・仲介事業に参入することを発表した。取得価格は非公表。

M&A BASEは、IT業界に特化したM&Aサービスを手がけており、M&Aのソーシングから実行までを一貫してサポートする「M&Aのアドバイザリー・仲介サービス」、M&Aの譲渡企業と譲受企業を繋ぐ支援を行う「M&Aのプラットフォームサービス」、コンサルティングなどを提供している。

1997年に設立されたエキサイトホールディングスは、検索エンジンサービスやポータルサイトの運営で知られ、2004年に東証ジャスダックへ上場していた。しかしその後、業績不振に陥り、2018年にインターネット関連事業を展開するXTech(クロステック)グループによってTOBで買収され、上場を廃止。元サイバーエージェント専務取締役COOでXTech創業者の西條晋一氏リードのもと、既存事業の利益を伸ばしながら先行投資する「両利きの経営」で経営再建を果たし、2023年4月には東証スタンダードへ二度目の上場をしていた。

エキサイトホールディングスは現在、「プラットフォーム」「ブロードバンド」「SaaS・DX」の3つの事業を展開。今回、M&Aのアドバイザリー・仲介サービスに参入することで、事業ポートフォリオの強化を図っていく。

今回のM&A BASE買収を発表後、エキサイトホールディングスの株価は急反発。6月9日には、116円高の1222円を付けていた。

プレスリリース

Forbes JAPAN Web編集部

ForbesBrandVoice

人気記事