Carharttの復活
ワークウェアのトレンドが広がるなか、老舗のワークウェアブランドも、コアな製品ラインアップからは外れたファッションアイテムを展開するようになっている。たとえば、米国の伝統あるブランド「Carhartt(カーハート)」の「Work in Progress(WIP)」。WIPはセレブリティーにも選ばれていて、パリのファッションショーにもお目見えしている。
この戦略は功を奏しているとみられ、グーグルでのカーハートの検索は過去5年着実に増えてきている。
こうした動きから何が読み取れるだろうか。ワークウェアは、かつては機能性一辺倒でファッション性は皆無なものと思われていたが、ここへきて興味深い変化が起きている。その機能性がファッションになっているのだ。
スタイリストでファッションライターのローレン・カルーソは、ワークウェアのコラボレーションが増えているのは理にかなったことだと解説する。
「ブランドは、実用性や機能性に通じたほかのブランドの評判に乗っかりつつ、センスよくデザインされ、新たな発見のあるコラボレーションを生み出すというわけです」
「(コラボレーションには)さらに、マーケティングチームも2つ、マーケティング予算も2つ、忠誠心の高い消費者グループも2つあるというメリットもあります」
今日の消費者は機能的でファッショナブルなワークウェアを求めていて、ブランドはその声に応えようとしているということだ。
(forbes.com 原文)