8人乗りの仕様ができたうえで、同時に「ルキシオン」という7人乗り最上級グレードの追加も話題だ。感心したのは、そのルキシオンに高速ハンズフリードライブが可能な「プロパイロット2.0」が採用されたこと。
そのプロパイロット2.0のために固定式の大型センターコンソールが専用装備され、自動操舵のために必要な専用バッテリーが詰まっている。そのためアームレスト下の収納スペースは意外なほど浅い。
プロパイロット2.0は、条件が合えば丁寧な手放し運転ができる。今回、新東名高速道路の120km/h区間を走行したけど、「なるほど!凄い!」という感じでハンズフリー走行に成功した。操縦安定性や操舵反応は「ハンズフリー走行に合わせ込んだ仕立て」になっているとか。ただ、その効能は手動ドライブでも感じられなくはない。
外観のスタイリングがすっきりし、e-POWERの走りがよりパワフルで効率良くなり、同時に手放しができるプロパイロット2.0機能も魅力的だ。難点は、上述したドライバーの左足の行き場がない点もあるけど、それ以外は、新セレナはミニバンのトップを走るだろう。それに470万円からの価格は順当だと思う。
国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話
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