2023.06.11 12:00

新型日産「セレナ e-POWER」はミニバンの代表的な存在に


ベルトラインが比較的低く、Aピラーが2分割になっているのでドライバーにとって視認性が優れていて、シートの座り心地も良い。唯一文句をつけるとすれば、ドライバーが足を置くフットウェルが少し狭いため、左足がセンターコーンソールの下の部分とぶつかって少し窮屈な感じがする場合もある。

やはり、日産というと、「e-POWER」だよね。半年前に、新型ミニバン「セレナ」がデビューして、今年4月に「セレナe-POWER」が誕生。そしてかなり売れている。セレナe-POWERは、新開発の1.4リッター直3エンジンと発電用および走行用モーターを組み合わせたハイブリッドパワートレインを採用。

最終的なe-POWERのシェアは、「セレナ」全体の6割ほどだ。発電専用のこのエンジンの最高出力は163ps、同315Nmを発生して前輪駆動のみの設定だ。

ということで、出力とe-POWERの働きがかなりアップしたので、走りはずいぶんと快適になった。だから、先代よりも加速が良いし、パワートレーンのフィーリングが滑らかだ。しかも燃費も頷けるし、走行中の静粛性が良くなったところは嬉しい。

eペダルを使えば、アクセルを離すと回生ブレーキを使って自動的に減速する、いわゆる「ワン・ペダル」運転ができる。最初は少し慣れが必要だけどね。

御殿場近辺のワインディングで走行性能を試したところ、ステアリングの正確さと、コーナーでのフラット感にびっくり。やはり、「ボディロールを遅らせたので、ロールは、より感じない」と日産側が言うけど、何よりも2列めのシートに座らせた子供も車酔いしにくいところが良いと思う。ライバルのトヨタのノア・ヴォクシーやホンダ・ステップワゴンよりもコーナリング性能が優れている感じだ。




次ページ > プロパイロット2.0はありがたい!

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事