そして僕が一番懸念に感じていることは、彼が所属しているリーグ「オーバータイム・エリート」というリーグのレベルがどれだけNBAに通用するか?です。
このリーグは2021年に新設されたばかり。16歳〜20歳の選手が最低でも年間10万ドルの給与を受け取りながら、将来NBA入りを目指す、アトランタを拠点としたリーグ。カーメロ・アンソニーやパウ・ガソルといったレジェンド選手たちも運営に加わっています。比較的身体の細い選手たちが多い印象もあったので、フィジカル面がどの程度NBAに通用するかが一番心配なポイントですね。
ゲームメイク力のあるアンソニー・ブラック
(所属チームのデータを参照)髪型が特徴的なアンソニー・ブラック選手は、身長201cm 体重90kg、19歳。ポジションは同じくガードでアーカンソー大学に所属しています。今シーズンの1試合平均は12.8得点 5.1リバウンド 3.9アシストを記録しています。
身体能力は高い印象はありませんが、ゲームメイク力があり試合を任せられるガードとしては個人的にはアメン・トンプソンよりロケッツにフィットしてくれそうな印象を持ちました。ディフェンスでも1試合2.1スティールを記録しているので攻守にわたりロケッツを支えてくれそうです。そして、彼の課題も3ポイントです。1試合平均3ポイント30%となっています。アメン・トンプソンよりは数字は良いものの、現在のNBAでは不安になる数字となっています。
僕が2人の選手を見た感想は以上です。2人とも現在のNBAでは露骨にディフェンスを離されてしまい、あえて3ポイントを打たされてしまう可能性が高いので、2人とも3ポイントの確率はリーグ入り後に改善が必須だと感じています。すでに紹介時にお話してしまいましたが、個人的にはロケッツにはアンソニー・ブラックが加わってほしいと思っています。
やはり新設リーグの選手をドラフト4位で指名するのはリスクが大きいのでは?と思ってしまいます。ロケッツは来シーズンから勝利を目指していくチームになりますので、この段階でギャンブル性の高い選手の指名は避けてもらいたいなと考えています。
他にも今季のドラフトには素敵な選手がたくさんいます! その選手たちは僕たちのYouTubeで紹介しておりますので、気になった方はぜひ見てもらえると嬉しいです!
ドラフト4位指名権のほか、20位指名権もありますので、ロケッツがどういう動きをしてくるのかワクワクしながらNBAファイナルを楽しみたいと思います! そんなことを言っていると、所持している指名権を「他チームにトレードしてしまう」なんてこともあるのがNBAなので、そのあたりも一喜一憂しながら楽しみたいと思います(笑)
何が起こるか全く予測できないNBAの世界。そんな世界を僕らと一緒に楽しみませんか? いつでも僕たちはYouTubeであなたを待っています。
連載:まっつん&しゃっくの素人NBA入門塾