6月6日発表されたガイドラインでは、動画広告、オーディオ広告、ディスプレイ広告をストリームに直接入れることを禁止するものだったが、Twitchのコンテンツ制作者は、それが彼らの収入、スポンサーシップ、制作を脅かすことになると考えた。
7月初めに施行予定だった新しいルールには、ストリーム内のロゴサイズに対する制限も含まれていた。これにより、ロゴは画面サイズの3%しか占められないようになる予定だった。
Twitchは、6月7日にTwitter(ツイッター)のスレッドに、ブランドコンテンツのガイドラインはただちに撤回されると書き込んだ。そして「ストリーマーが直接スポンサーとの関係を築く能力」を妨げることはないとの追記も行われた。
これらのポリシーを全面的に削除するという選択は、6月6日にTwitchが発した謝罪の後になされた。Twitchはこのプラットフォームが「ポリシーの言葉遣いで見当を外していた」ことを認め、ルールをより明確に書き換えると述べていた。
6月6日にガイドラインが初めて発表された後、Twitchのストリーマーや人気コンテンツ制作者たちはTwitchを強く非難した。ユーザーネームAsmongold(アスモンゴルド)で340万人のTwitchフォロワーを持つザック・ホイトは「ストリーマーはTwitchをボイコットするべきだ」とツイートした。彼はさらに「一般的で無害な広告形式」をサービスの規約に反するとしたのは、Twitchがストリーマーの収入を「独占」するためだと付け加えた。
人気絶大なFortniteストリーマーのタイラー・ブレヴィンス(通称Ninja)は昨日のツイートで、このプラットフォームは「かつての姿からどんどん遠ざかっている」と書いた。Twitterの元CEOであるイーロン・マスクも議論に参加し、YouTuber(ユーチューバー)のジミー・ドナルドソン(通称:MrBeast)から呼びかけられた、ライブストリーミングプラットフォームKick(キックTwitchの競争相手)上での抗議ストリーミング開催を支持した。
計画されていたガイドラインが撤回されたにもかかわらず、ストリーマーたちは自分たちの仕事に影響を及ぼす可能性があると言われる別のポリシーについてTwitchを依然として批判している。ブレヴィンスは、ストリーマーが自分のライブストリームをTwitchと他のプラットフォーム上で同時に放送できないというTwitchの同時放送(サイマルキャスト)禁止を指摘したコンテンツ制作者の1人だ。ブレヴィンスはTwitchのパートナーではなく、このプラットフォームからはお金を得ていないが、このプラットフォームが自身を現在でも根強いファンのいるTwitchと、KickやYouTubeなどの他の選択肢との間で選ぶように強制していると語った。
(forbes.com 原文)