先に法学部、医学部、看護学部のUSニューズランキングの不参加を決めたコロンビア大学は「私たちは、入学希望者に与える影響力の大きさと、大学のプロフィールをデータカテゴリーに集約する方法の両方において、ランキングが学部の出願プロセスで果たす役割に懸念を持ち続けています。このアプローチでは多くのものが失われるのです」と述べている。
また、同校はアファーマティブ・アクションに関する最高裁の判決が迫っていることも要因として指摘している。「最後に、アファーマティブ・アクションに関する差し迫った最高裁の判決により、現時点では考えもつかないようなかたちで入試政策の見直しにつながるかもしれない歴史的瞬間が訪れています」
コロンビアは、USニューズにデータを提出する代わりに、コロンビア・カレッジとコロンビア・エンジニアリング、コロンビア・ジェネラル・スタディーズという学部学科のコモン・データ・セットにデータを掲載する予定だ。
コロンビア大学は、ここ2年ほど、USニューズとの関係がこじれている。昨年9月、USニューズ&ワールド・レポートが2022年版のベストカレッジのために行う大学ランキングに参加する際、不正確なデータを提出したことを認めた。
このランキング騒動は、同大学の数学教授であるマイケル・タデウスが、コロンビア大学が同ランキングのために提出したデータに対する長文の批評を掲載したことから始まった。
同大学は、まずデータを擁護した後「クラスサイズと最高学位を持つ教員という教員から質問された2つの指標について、時代遅れで誤った方法論に頼っていたと判断しました」と認め「現在および将来のデータ提出のために、これらの方法論を変更しました」と述べた。