ビジネスパーソンにも絶大なる人気を誇るブルゴーニュワイン。十字架がシンボルのロマネコンティの畑は、ワイン愛好家なら誰もが一度は行きたいと願う観光スポットだろう。
一方、いざ憧れのブルゴーニュを訪問しようにも、スケジューリングに頭を悩ませる方も多いのではないだろうか。実際、個人旅行で訪問しようとすると、なかなか敷居が高いのが現実だ。小さな家族経営のドメーヌも多いブルゴーニュでは、飛び込みOKのところが少なく、事前の予約がほぼ必須になる。お目当てのワイナリーで見学や試飲をしたくても、コネやツテがなければアポ取りで躓くこともあるだろう。今回は、一般のワイン愛好家が個人旅行でブルゴーニュを120%楽しむためのヒントをご紹介したい。
さながらワイン愛好家のための観光バス──ディジョンからボーヌはあえてのバスがおすすめ
ブルゴーニュの玄関口ディジョンまではパリからTGVで約1時間40分。そこから中心地ボーヌまでは電車だとわずか20分の距離だが、時間に余裕があれば、ぜひ1時間強かけてバスで移動してほしい。この区間を走るmobiGO LR 113バスは、地元民が通勤通学にも使うごく一般のバスなのだが、実はブルゴーニュラバー垂涎の畑のすぐそばを通るのだ。乗車料はたったの1.5€。車窓を流れる絶景を眺めながら、夢のような時間を過ごせる穴場の方法だ。![バス停(14番)はディジョン駅を出てすぐ、観光案内所の目の前にある](https://images.forbesjapan.com/media/article/63706/images/editor/dfc0cc9ae543f5dd074e7ecc552b4b01d79c3dce.jpg?w=1000)
ディジョンの街並みを過ぎ、フィサン村あたりからブドウ畑の景色が開けてくると、いよいよ「ブルゴーニュに来た!」という実感が湧いてくる。ジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイサンジョルジュ…「次は〇〇村」というアナウンスを聞きながら車窓風景を観察するのは、畑の距離感覚をつかむにも良い手段だ。ちなみにディジョンからボーヌに向かう際は、進行方向向かって右側の席に座ると眺めが良いので、必ず右側を確保しよう。
![車窓からの風景、ヴォーヌ・ロマネ](https://images.forbesjapan.com/media/article/63706/images/editor/562c7441b42789d893d775770a98ccee27f1a71d.jpg?w=1000)