食&酒

2023.06.10 15:00

ブドウ畑を疾走26km「自転車旅でブルゴーニュワイン探訪」の極意

・プライベートガイドをつける

訪問したいドメーヌや行きたいルートが決まっており、かつ予算に余裕があるなら、現地のコーディネーターを雇うのが最も効率的かつ満足度も高いだろう。特にボーヌにはタクシーが少なく、また公共交通機関を使うと移動が大変だが、専用車で移動すれば、移動に手間取ることなく1日数件のドメーヌ訪問も可能だ。希望に沿ってドメーヌの予約代行から当日のスケジュール調整、通訳もまかせられるので、語学に不安がある人でも安心だ。筆者は今回、半日だけ現地在住の日本人の方にガイドをお願いした。現地に長年住んでいる方ならではのリアルな情報を聞きながら銘醸畑やワイナリーを巡ることができ、非常に勉強になった。

・オンラインでワイナリー予約

メール等でアポを取るのは面倒、という人は、オンラインフォームから気軽に予約を取る方法もある。ツーリズムに力を入れているワイナリーは、観光案内所のサイトや各ワイナリーのウェブサイトでも予約可能なところも結構多い。Rue des vigneronsというサイトも、日付や場所などの条件から、該当のワイナリーを絞り込むことできるので便利だ。

ボーヌの街中にあるMaison Champy、Joseph Drouhin、Bouchard Aîné & Fils、ポマールのChateau de PommardやムルソーのChateau de Meursault、ニュイ・サン・ジョルジュのFaiverayといった有名メゾンもオンラインで簡単に予約できる。Faiverayが催行しているツアー「Grands Climats」は、グランクリュ2種類とプルミエクリュ3種類の試飲ができ、評価も高い(120€、ネット予約可https://www.domaine-faiveley.com/en/)。ピュリニー・モンラッシェのオリヴィエ・ルフレーヴもツーリズムに力を入れており、ランチワインテイスティングや様々な見学ツアーを開催している(https://hotel.olivier-leflaive.com/en/wine-tourism/)。

・飛び込み訪問

万が一、事前の計画を立てずに訪問した場合でも方法はある。「Degustation Vente(試飲・購入可)」の看板があれば、試飲や購入が可能なサインだ。テイスティングは有料のことが多いが、ワインを買うとテイスティング代が免除されることもある。ただし平日の営業日でも12時~14時はお昼休憩の時間なので、避けるようにしよう。また、主要な町にある観光案内所では立ち寄り可能なワイナリーも案内してくれるので、時間があればぜひ訪れたい。

「Degustation Vente」の看板

「Degustation Vente」の看板

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取材・文・写真=水上彩 編集=石井節子

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