自分の足で回れるサイクリング・ツアー
ブルゴーニュにはサイクリング・ロードも整備されており、自転車で回るのが実はとても楽しい。ボーヌで自転車を借りるなら、駅から徒歩約5分のBourgogne Randonnéesに行けば間違いない。英語の流ちょうな店主が、希望に沿ったおすすめのルートや立ち寄りスポットも教えてくれる。オン・シーズンは人気が高いので、メールによる事前予約をすると安心だ。全方位パノラマに広がるブドウ畑の景色は、控えめにいっても最高だ。ブドウ畑を突っ切るようにサイクリング・ロードは進むので、ブドウの樹をすぐ近くで観察できるのも楽しい。ワイナリーやカフェに立ち寄るもよし、ランチを買って畑のそばでピクニックをするもよし、気ままにブルゴーニュの風を肌で感じることができる。
筆者はボーヌからピュリニー・モンラッシェまで、途中ワイナリーに立ち寄りながら、足を伸ばした。当初は手前のムルソーで引き返す計画が、あまりに楽しくて、つい「もう少し先まで」とペダルをこいでしまったのだ。全行程約26km、無事にスタート地点の貸自転車屋に着いたときは、かなりの達成感があった。
ワイナリー訪問のアポはどうする?
ブルゴーニュ訪問で最も頭を悩ませるのが、ワイナリーのアポ取りだろう。たいてい飛び込み訪問NG/一般開放をしていない蔵も多く、時間が限られているなら、事前の計画が必須になる。ワイン業界関係者でない一般愛好家がワイナリーを訪問するには、以下の方法が考えられるだろう。・自力でアポを取る
最も難易度が高いのがこの方法。面識がある場合は直接やり取りをできるのでハードルは下がるが、そうでない場合は知り合いのツテを辿るか、輸入元に依頼するか、はたまた手紙やメールでアポ取りをすることになる。特に有名ドメーヌは世界中から訪問依頼が殺到するため、一見元で訪問予約を勝ち取るのはかなり難しいだろう。聞くところによると、究極の愛好家のなかには、フランス語で自ら手紙をしたためようと、語学を勉強するところから始める人もいるらしい。いずれにせよ、日程が決まっている場合は、余裕を持ったアポ取りの準備が必要になる。