司法省は、本件に関して少なくとも1名の証人に質問したとCNNが匿名の情報源を挙げて報じた。事故は、FBIが昨年8月にトランプの別荘を強制捜査し、数百件の機密文書を没収してから約2カ月後に起きた。
浸水が意図的だったのか、誤って起きたのかは不明であり、IT機器は浸水の被害に遭っていないと検察当局は言われたとCNNは伝えている。
検察は、前大統領あるいは別荘従業員が司法省の探していた機密文書を、8月の強制捜査の前に意図的に隠蔽したかどうかを調べるために、マー・ア・ラゴの監視カメラ記録の召喚状を発行していたとNew York Timesが先月報じている。
今回の出来事は、トランプの弁護団が6月5日に司法省捜査当局と会談し、捜査について議論している中で発覚した。捜査は決着が近いと報じられており、大陪審によるトランプ起訴の検討は今週再開される予定だ。
検察はトランプが機密文書の召喚に応じなかった後、同氏を司法妨害罪に問うことを検討していたとされ、一方、司法省捜査局は当局が機密文書を保管するよう指示していた安全保管庫から、トランプ側が計画的に文書を持ち出した疑いを持っている。
浸水事故は司法妨害のための謀略として考慮される可能性もあり、当局はトランプおよび側近が捜査を妨害する追加的手段として行った可能性を調べている。CNNが複数の情報源に基づいて報じた。
トランプの弁護団は、ジャック・スミス特別検察官を含む司法省捜査局と5日に会談し、約2時間をかけてトランプの起訴に反論したとワシントン・ポストが報じている。トランプ弁護団が約2週間前に要求したその会談は、当局の捜査が決着に近いかもしれないことを示唆していた。