カスタマイズが人気
ブライはカスタムデザインと特殊な形状を売りとしており、オンラインまたはショールームでコンサルタントの案内のもと「Cut For You」を提供している。「ウェブサイトで4回クリックするだけで、400通りの方法でカスタマイズすることができる」とアクハビは話す。円や楕円、エメラルド、洋梨といった定番の形から、ハート、長い六角形、マーキスなど30種類の形状がさまざまなカラット数で用意されている。
形とサイズを選ぶと原石の画像が表示され、反射や光沢を最大限に引き出し、人工ダイヤでも発生する内包物を最小限に抑えるためのカット方法が案内される。
ブライは原石がどのようなものかを顧客に見せることをためらわない。というのも、原石の状態でも「きれいなアイスキューブ」のように美しいからだ。これはかなり管理されている環境で製造されるためだという。
そこから、顧客はカットされて磨かれた石を購入し、好きな宝石店に持っていくか、ブライでジュエリーにすることができる。
顧客の希望に合わせてカットするサービスは好評で、形状の幅が広がったことで客を引き寄せている。アクハビによると、販売するダイヤの約半分は伝統的なカットだが、52%は他の店ではなかなか手に入らない特殊なカットだ。また、同社が販売するダイヤの平均サイズは2カラット以上だという。
「罪悪感や妥協がないため、人々はより大きな人工ダイヤの購入を前向きにとらえている」とアクハビはいう。「当社の『Cut Your Own』サービスは超贅沢だ。クチュールメゾンに行って、自分のために洋服を仕立ててもらうようなもの。当社はそれをデジタルで顧客に提供し、アクセスしやすくしている」
さらにアクハビは「ダイヤのジュエリーを買うということは特別で、意味が込められた贅沢な体験。婚約や記念日といった節目という個人的な意味であれ、真の持続可能性の価値であれ、ジュエリーの選択における価値と意味に焦点を当てることで当社は贅沢な体験を届けている。その特別なジュエリーを通して顧客が自分自身を表現できるように、体験全体が正しく感じられるものでなければならない」と語っている。
(forbes.com 原文)