iOS 16はヘルスケアアプリから「メガネ/コンタクトの処方箋」をユーザーが自身で追加できるようになった。外部のアプリ開発者を巻き込みながら、テクノロジーの力によってユーザーの「目の健康」を支援するサービスの周辺が活気づくことにも期待したい。
節目の「10」はユーザーインターフェースを刷新
アップルはiPadやiPhoneよりもずっと小さなApple Watchのスクリーン上で、ユーザーが必要とする情報をできる限りひと目で把握できるように次期watchOS 10のインターフェース改革にも注力した。iPhoneやiPadからひと足早く導入した「スマートスタック」がApple Watchで使えるようになる。どの文字盤を選択した状態からでも、Apple WatchのDigital Crownを回すと、天気予報やカレンダー、再生中の音楽、株価などの「ウィジェット」が表示され、知りたい情報にすばやくアクセスできる。
Digital Crownを回すとウィジェット表示が切り替わるwatchOSの「スマートスタック」
スマートスタックは機械学習により、ユーザーが必要とする情報を先読みしながら表示する。例えばカレンダーに登録したミーティング、服薬のスケジュールは時間が迫ると、Digital Crownを回転させて切り替わるスマートスタックの上位表示に並ぶ。スマートスタックには、ユーザーが必要とする任意のウィジェットを出し入れできる。
watchOS 10から、いくつかのアプリのデザインが刷新される。アップル純正のものでは、例えばアクティビティが「ムーブ」「エクササイズ」「スタンド」の各項目を全画面表示で見られるようになる。
アクティビティアプリが全画面表示に対応。データの視認性が高まる
次期watchOSが採用する自由度の高い新しいデザインランゲージは、外部のアプリ開発者にも開放される。Apple Watchのディスプレイ全体を活用しながら、アイコンやデータの表示位置をフレキシブルに配置できるようになることから、今までどちらかと言えば画一的な印象を受けたwatchOSアプリを、今後は「デザインで選ぶ」ことも増えるだろう。
アップルはwatchOS 10をはじめとする、WWDC23で発表した次期OSのパブリックベータテストを7月から開始する。使用感のインプレッションについては時期が訪れた時にまたレポートしたい。
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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