北米

2023.06.07 11:15

LGBTQに対するアメリカ人の本音、各種調査で判明

プライド月間を祝福するレインボー・カラー・ディスプレイ。2020年6月24日、ワシントンDCのデュポン・サークルにて(Getty Images)

ワシントン・ポストが引用した専門家らは、一部のトランスジェンダー問題に対する世論は、同性婚がそうであったように、時間とともに進化、改善していくと予言している。「もし過去が序章であるなら、私たちは8年から10年の時間軸を見ているといえるでしょう」とアメリカン大学(American University)でLGBTQ問題に関するる世論を研究しているアンドリュー・フローレス教授は同紙に語った。
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人々がトランスジェンダー問題の理解を深め、トランスジェンダーやノン・バイナリーの人たちとの個人的繋がりが増えていくことで、世論が後押しされる可能性は高く、Post/KFF調査によると、回答者の43%が個人的な知り合いにトランスジェンダーがいて、それらの回答者はジェンダーは必ずしも生まれた時に決められなくてよいと信じている率が高かった(53%、回答者全体では35%)。

LGBTQ米国人に対する制限、特に子どものトランスジェンダーに焦点を当てた保守派の活動は、共和党大統領候補の支持を得て米国政治における活発な取組みとなっており、次期選挙サイクルまで続く可能性が高い。20の州でジェンダー・アファメーション・ケアを制限し、ドラァグ・パフォーマンスを標的にし、教室でのLGBTQの話題を制限する法案が提出されている。

保守系活動家も企業を標的にした行動を開始している。人気のビールBud Lightは、トランスジェンダーのインフルエンサー、ディラン・マルバニーと提携したことで批判を浴び、ディズニーはフロリダ州の「教育における親の権利法」に反対する意見を述べたことに関して同州とのバトルが1年以上続いている。Targetは、嫌がらせを受けた店員が出たことで、プライド商品の一部を販売中止あるいは移動すると発表したことでLGBTQ支持者と過激思想専門家からの批判を招いた。今年のプライド祝賀が進行する中、一部都市のイベント主催者はLGBTQ権利に関する緊張の高まりを受けて警備を強化する予定だと言っている。フロリダ州ではいくつかのイベントが、最近通過したアンチLGBTQ法案に関わる懸念を考慮して中止され、LGBTQ団体は同州に関する旅行勧告を発行した。
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forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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