北米

2023.06.07 11:15

LGBTQに対するアメリカ人の本音、各種調査で判明

プライド月間を祝福するレインボー・カラー・ディスプレイ。2020年6月24日、ワシントンDCのデュポン・サークルにて(Getty Images)

対立を生む性自認問題:Washington Post/Kaiser Family Foundation(Post/KFF)が2022年11月、12月に実施した調査では、57%が「ある人が男性であるか女性であるかは、生まれたときに与えられたもので決まるべきだ」と考え、2023年5月のAxios/Ipsosの調査では「人は自分の性自認を自分自身で決められるべきである」と信じている人はわずか44%だった。
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アンチ・トランスジェンダーによる攻撃が機能している可能性:共和党によるトランスジェンダーの権利に対する攻撃は、幅広いジェンダー問題に関する世論を押し戻すかもしれない。Pewの調査は、性別は生まれたときに決められるものと信じている米国人の割合が、2017年の54%から2022年5月の60%へと上昇したことを示している。

しかし、差別に対する反対は続いているPost/KFF調査によると、圧倒的多数がトランスジェンダーの米国人に対する差別を禁止する法案を支持している。65%が米国軍における差別禁止法を支持し、73%が学校と職場における差別禁止法を支持、74%が住居に関連する差別を禁止する法案を支持している。

トランスジェンダーのトイレ使用禁止の支持が上昇:しかし、生物学的性別に沿ったトイレを使用することを要求するポリシーに対する支持は高まっており、PRRIによると、2016年にそのようなポリシーに賛成していたのはわずか35%だったが、2022年には52%に増えている。
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ジェンダー・アファメーション・ケアに関する意見は二分:NPR/PBS NewsHour/Maristが2023年3月に実施した調査によると、過半数の54%が、未成年に対するジェンダー・アファメーション治療を違法とする政策に反対しているが、Post/KFFの調査では、未成年のトランスジェンダーがジェンダー・アファメーションのカウンセリングや治療を受けることには過半数の米国人が賛成(10~14歳の子どもについては62%、15~17歳については66%)している。その一方で、未成年トランスジェンダーが第二次性徴抑制やホルモン治療を受けることには過半数が反対している(10~14歳についての賛成は31%、15~17歳についての賛成は42%)。
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翻訳=高橋信夫

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