アート

2023.06.05

AI未来を創るための必須スキル、クレア・シルバー & 草野絵美独占インタビュー

Neural Fad by Emi Kusano

エミ:私は、すべての人が美意識を持たなければならない時期に来ていると思っています。なぜなら、AI始めテクノロジーの存在が大きくなっているからです。テクノロジーに即したルール変更を待っていても間に合わないので、倫理を持ってテクノロジー進化を受け入れて行くべきだと思っています。

私はファシズムや全体主義が怖いです。そして、これらはある一人の存在、リーダーが引き起こすのではなく、自分の意志なくシステムに従う人々によって引き起こされます。AIプロンプトは人々それぞれの美意識を見つけるためにも良いテクノロジーだと思っています。

クレア:オープンソース化が必要だと考えています。もちろん、悪用する人も出てくると思うのでそのことも恐ろしいですが、今後の安定した発展のためにはAIアルゴリズムのオープンソース化は必要です。テクノロジーの急速な進歩が避けられない今、あらゆる国や支配者がすべての力を持たないようにするために、オープンでなければなりません。パンドラの箱がすでに開かれているので、オープンソースを用いて自分のAIモデルを訓練していくことが大事です。

SNSを捨てよ、AIと向き合おう

最後の質問は「AI社会で人間にとって最も重要なスキルは何なのか?」。私達一人ひとりの行動指針となるものとして、草野絵美氏からは他人が作った辞書ではなく自分だけの語彙を持つ必要性、クレア・シルバー氏からは完璧を目指さずに取り組むことの大切さを教えてもらった。AI社会ではより他人指標ではなく自分指標を持ち、自分で楽しみ続けることが大事になってきそうである。


エミ:詩を書いたり読んだりすることだと思います。そして、メタファーを伝えることがとても重要だと思います。なぜなら、メタファーはあなたの経験やその時の感覚から来るからです。他人が作った辞書ではなく、あなただけの語彙を持つ必要があると思います。

クレア:私は大きな想像力を発達させること、アウト・オブ・ボックス・シンキング(The out of the box thinking)ができることも大事だと思っています。例えば、GPTで質問をする際にAIモデルとJavaScriptを組み合わせて私はインタラクティブアートを作っていますが、そのような使い方は以前は存在していませんでした。

このように、過去に事例がないものをGPTを使って試していくのが人間の役割だと思っています。そのためにも子供のような心で、完璧を目指さずに取り組むことが大事です。子供が指で絵の具を使って遊ぶように、楽しみながらAIの扱いが徐々に上手になっていく。そういう力が大事だと思っています。

私は仕事柄、テクノロジーのビジョナリストと話すことが多いのだが、今回のクレア・シルバー氏と草野絵美氏の取材では「来るべきAI社会に向けて、人間として大事にすべきこと」をより鮮明に描いてくれていた。寺山修司は『書を捨てよ、町へ出よう』と語ったが取材後の読後感は『SNSを捨てよ、AIと向き合おう』である。他人の目を気にするSNSに向き合うのではなく、自分自身を見つめるためAIと向き合うことがこれから必要なのではないか。

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