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2023.06.03 08:00

音楽制作プラットフォーム「バンドラボ」が2500万ドルを追加調達

Postmodern Studio / Shutterstock.com

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シンガポールの富豪一族が支援する音楽制作プラットフォームの「バンドラボ(BandLab Technologies)」は5月23日、既存投資家から2500万ドル(約34億7000万円)の追加資金を調達したと発表した。

今回の調達ラウンドは、同社の既存株主でマイクロソフトの共同創業者の故ポール・アレンが設立した投資会社のCercano Management(旧称Vulcan Capital)と、テンセントの出資元として知られる既存株主のプロサスらが共同で主導した。今回の調達でバンドラボの評価額は、4億2500万ドルに上昇した。

新たな資金を用いて同社は、チームを拡大し、世界中のより多くの意欲的なアーティストにアプローチすることになる。パーム油の大富豪であるクオック・クーンホンの息子のクオック・メン・ルーが2015年に設立したバンドラボの親会社のCaldecott Musicは、音楽メディアのNMEやUncut、楽器販売店のSwee Leeなどを所有している

バンドラボの共同創業者でCEOのメン・ルーは「私たちは、世界規模で音楽制作を民主化するだけでなく、誰もが音楽を通じて自己表現ができるコミュニティを育成している。今回の投資により、私たちは、すべてのスマートフォン所有者が、保護され、力を与えられ、耳を傾けられるユニークなアーティストになる可能性を持つ未来へと歩み出していく」と語った。

クリエイターのためのSNS機能を備えた音楽制作プラットフォームであるバンドラボは、d4vdやThxSoMch、Luh Tylerなどのアーティストを送り出し、世界中で6000万人以上の登録ユーザーを抱えている。

Cercano Managementのマネージングディレクターのトミー・テオは「当社が支援を続けることで、バンドラボが世界中の音楽クリエイターの活気ある未来を牽引する重要な役割を果たすことを期待している」と述べている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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