一方の卵は、鳥インフルエンザの感染拡大や飼料価格の高騰によって卵の供給が不足し、JA全農たまごが発表した卵の5月の平均卸売価格(東京、Mサイズ)は1キロあたり350円で、前年同月比で131円の値上がりとなった。
そうした中、消費者にふるさと納税の返礼品で、電気代と卵の値上げコストをカバーしようとする動きが見られるという。ふるさと納税サイト「ふるなび」を運営するアイモバイルは6月1日、返礼品として電気代の支払いに利用できる電力ポイントと卵の、過去1年間の「ふるなび」サイト内ページ閲覧数と検索数の推移を発表した。
5月の電力ポイントのページ閲覧数は、前年同月比で約1.5倍、サイト内検索数は約2.8倍に伸長。さらに5月の卵のページ閲覧数も、前年同月比で約1.8倍、サイト内検索数は2倍に増加していることが明らかになった。それらの結果から、ふるさと納税を活用して電気代の支払いを検討している人、卵を手に入れようとしている人が増えていることが分かる。
電力ポイントは、ふるなびのポイント制ふるさと納税「ふるなびカタログ」で、三重県度会町へ寄附することによって付与されるカタログポイントを、「電力ポイント」へと交換できる。交換した「電力ポイント」は1ポイント1円で、「みんな電力」が提供する電気料金の支払いに利用できる。
一方の卵は、兵庫県市川町の返礼品、タズミの卵(Mサイズ10個入3パック、寄附金額4万4000円)が400超の最多レビュー数で高評価を獲得するなど、日本各地の卵が人気を集めている。
厚労省が5月9日に発表した3月の毎月勤労統計調査(速報)によると、物価変動の影響を考慮した実質賃金は、前年同月比2.9%減で、12カ月連続のマイナスとなった。物価高に賃金の伸びが追いつかない中、消費者は賢く節約をするためにさまざまな手段を模索している。
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