登録者数14万人を超えるYouTubeチャンネル『すごいエビデンス治療』を運営する整形外科医、歌島大輔氏は、全国648人の医師を対象に調査を行いました。今話題の施術のうち、絶対に受けたくない施術はどれかを尋ねたところ、「◯◯リリース・◯◯はがし」が8パーセント、「骨盤・骨格矯正」が9パーセント、「神経ストレッチ」が17パーセント、そして第1位は「悶絶整体・バキバキ整体」で、なんと66パーセントという結果が出ました。
悶絶整体・バキバキ整体では、とくに頚椎をバキッと鳴らす施術に恐怖を覚える医師が多いということです。歌島氏は「頸椎の構造、その内部で保護されている脊髄神経、椎骨動脈の重要性を考えると、医学を学べば学ぶほど、受けたくない施術ではないか」と解説しています。
2位の神経ストレッチ(神経系ストレッチ)は、理学療法士の兼子ただし氏が提唱し、医師に見放された痛みも「10秒で消える」と話題のストレッチですが、これに関しては、デリケートな神経をいじることに抵抗があるようです。歌島氏は、股関節の人工関節手術を受けた人が、短くなった脚が長くなり神経が引っ張られ、最悪、神経麻痺を起こすという事例をあげて「神経はストレッチされると傷害される可能性」があると指摘。「整形外科医にとって理解が難しい施術」だと話しています。
◯◯はがし・◯◯リリースと骨盤・骨格矯正は、医師の抵抗が低いことから、まあ安全な施術なのかと推測できますが、このアンケートはあくまでも医師たちの印象。効果を検証するものではありません。どんな施術も、ちゃんとやればちゃんと効くのかも知れません。今話題の施術には、医師が恐れるリスクもあるんだという参考にされてはどうでしょう。
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