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2023.06.01 12:30

グーグルの次期Pixel Watchが「最大の弱点」を克服へ

Getty Images

グーグルのPixel Watchの次期モデルは、バッテリーの持ちが大幅に向上することになりそうだ。9to5Googleの5月30日の記事によると、グーグルは今年の後半に、より優れたバッテリー性能を持つ次期バージョンのPixel Watch 2をリリース予定という。

同社は、バッテリー寿命を改善するために、クアルコムのアーキテクチャに切り替え、2022年のモデルに搭載されていたサムスンの2018年製Exynos 9110チップの廃止を検討中という。

Pixel Watch 2は、クアルコムの最新型のSnapdragon W5+ Gen 1プラットフォームを採用することで、電力効率を高め、バッテリー性能を向上させるという。グーグルの社内のテストで新たなデバイスは、ディスプレイを常時点灯モード(AOD)にした状態で「1日の使用時間」を実現したという。

ここでいう、1日の使用時間は必ずしも24時間を意味せず、日中の12時間を意味する場合もある。しかし、最新型のチップセットを用いたこのデバイスは、節電に努めれば、充電なしで48時間使える可能性もありそうだ。

初代のPixel Watchのバッテリー持ちは、仕様上は「最大24時間」とされている。しかし、常時表示をオンにしてフィットネストラッキングを行う場合、夜までにバッテリーが切れてしまう。このことは、Apple WatchやサムスンのGalaxy Watch 5 Proと比較した場合に、大きく見劣りするポイントと言える。今回のレポートが事実であれば、次のグーグルのデバイスは大きく改善されることになる。

9to5Googleはまた、Pixel Watchの第2世代モデルが、Fitbit Sense 2のようにより多くのヘルス系のセンサーを搭載すると予測している。現行モデルのPixel Watchは、ストレスレベルや体温の測定ができないが、新たなモデルは、皮膚の電気活動や皮膚温を計測するセンサーを搭載する見通しという。

Pixel Watchはグーグル初のスマートウォッチとして、非常に印象的なデバイスで、同社の他のサービスとの連携がスムーズで、曲面ディスプレイや回転式リューズなどのデザインも評価が高い。グーグルは、Pixel Watchで洗練されたスマートウォッチの基礎を築いたが、最大の難点がバッテリーの持ちの悪さだった。第2世代モデルがこの問題を克服し、より充実したデバイスになることを期待したい。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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