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2023.06.01 09:45

AI規制は「手遅れに」 EU幹部、行動規範の必要性訴え

欧州委員会のマルグレーテ・ベステアー上級副委員長(Alexandros Michailidis / Shutterstock.com)

欧州委員会のマルグレーテ・ベステアー上級副委員長(Alexandros Michailidis / Shutterstock.com)

欧州連合(EU)欧州委員会のマルグレーテ・ベステアー上級副委員長(競争政策担当)は5月31日、EUで提案されている人工知能(AI)規制は「手遅れ」になると警告し、業界の行動規範を早急に策定する必要があると訴えた。

ロイター通信によると、EUデジタル政策のトップであるベステアーは、規制には2年かかる可能性があるとし、「今すぐ行動する必要がある」と主張。AIが「驚くべきスピードで発展している」ことから、米国とEUが「今後数週間のうちに」行動規範を策定することを提案し、「進行中の出来事を社会が信頼できるようにするために」基準が必要だとの見解を示した。

30日には、OpenAI(オープンAI)のサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)を含むテック業界のリーダーや専門家のグループが、AIが人類を「絶滅」させるリスクを軽減することを「世界的な優先事項」とすべきだと警告する声明文を出している。アルトマンは以前、EUのAI規制案に懸念を示し、欧州の基準は「過剰規制となる」と指摘していた。

広島で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)では、日本、イタリア、カナダ、フランス、米国、英国、ドイツの首脳らが、AIをより「信頼できる」技術にするためにする規制を導入することや、AI技術の管理や「責任ある利用」を促進する方法について各国間で議論することを呼びかけた。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太・編集=遠藤宗生

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