AI

2023.06.02

声の分析で心不全のリスクを警告する、イスラエルのAI企業

Shutterstock

医師との密接な関係が強み

コルディオはこれまで、ペレグリン・ベンチャーズ、Ceros Financial Servicesなどの投資家から約2500万ドル(約35億円)を調達している。タルによると、同社はFDAの承認手続きやプロダクトの商業化に向けて、年内にさらなる資金調達を実施する可能性があるという。

更に、間もなくアプリの最終的な臨床試験を米国内の30カ所で実施しようとしている。この試験で良好な結果が得られた場合、タルは、2024年の第2四半期までにFDAの承認を得ることを目指している。

コルディオのチームは、同社の音声認識テクノロジーを心不全以外の病気の検知にも応用していく計画で、新型コロナウイルスや慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者向けの予測ソフトウェアのテストも行っているという。ただし、それらの試みは、アプリのプログラムをわずかに修正すれば実現するようなたやすいものではなく、個別の課題と向き合うことになるという。

「コルディオと他のデジタルヘルス企業との最大の違いは、私たちが医療機器メーカーのようなアプローチを取っている点だと思う。当社は、早い段階から医師と協力してプロダクトを開発し、医師が何を必要としているのかを把握している」とタルは語っている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事