エヌビディア株は同日、取引開始直後に4%上昇。時価総額は400億ドル増え、1兆ドルをわずかに超えた。
現在、エヌビディアの他に時価総額が1兆ドルを超えている上場企業は、アップル、サウジアラムコ、マイクロソフト、アルファベット、アマゾンの5社。過去に1兆ドルを超えたことのあるテスラとメタの時価総額は現在、いずれも7000億ドル(約98兆円)を下回っている。
エヌビディアは、AIブームの多大な恩恵を受けられる可能性がアナリストから指摘されており、同社株は今年に入ってから175%以上上昇している。
エヌビディア株は今年の決算発表ごとに10%以上上昇しており、投資家の期待は過熱している。さまざまなソフトウエア・ハードウエア製品に加え、生成AIの原動力となる半導体チップを製造する同社は先週、AI関連の売り上げにより、今四半期の利益が予想の2倍になる見込みだと明らかにした。
テック大手株は今年、軒並み復活に転じており、エヌビディア株はその旗振り役となっている。アップル、アマゾン、マイクロソフト、メタ、テスラの株価は今年、これまでに25%以上上昇している。
エヌビディアの時価総額は、アマゾンと比べて2500億ドル少ないが、この差は昨秋の約8500億ドルから劇的に縮小している。ローゼンブラット証券のアナリスト、ハンス・モーゼスマンは先週の顧客向けメモで、エヌビディアの時価総額が1兆5000億ドル(約210兆円)近くになることを示唆する目標株価を設定した。これが実現すれば、時価総額はアマゾンを上回り、アルファベットに迫ることになる。
(forbes.com 原文)