幸い、今の小川の周りにはファイナンス、マーケティングなど、さまざまな領域で実績を持つ専門家が役員や社外取締役として在籍している。そうした専門家とともに経営を行うことで、実務から得た経験と座学から得た新たな知識が自らの血肉となっていくのだ。
「常に謙虚であれ」
「祖父の“常に謙虚であれ”という教訓を、いつも実践できていたわけではない」と、小川は起業家人生を振り返る。「タイミーが好調なスタートを切り、大規模な調達をしていた時は毎日メディアに出たり講演をしたりして鼻高々でした。でも組織が“1→10”のフェーズに入って悩むようになり、あらためて祖父の教えを実感しました」
日本を代表する経営者となるために、謙虚に修行の日々を送っている小川。パワーアップしたその先に、「世界」が待っている。
◤30U30 AIUMNI INTERVIEW◢
「タイミー小川嶺」
#1 タイミー創業者の小川嶺が、小学校の「転校」で学んだこと
#2 タイミー創業者の究極の決断。学生起業家から「普通の学生」に
#3 5年で累計273億円調達。タイミーの成功要因は?
#4 「座学が足りてない」 成功した学生起業家を動かした言葉