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2023.06.01

通信衛星で山小屋をWi-Fiスポットに。便利なアレも利用可能

プレスリリースより

現在、NTTドコモをはじめ各携帯キャリアは登山道や山小屋で携帯電話やGPSが使えるよう通信網の整備を進めていますが、天候や地形によって電波状態が不安定になることが多くあります。とくに、登山者の休憩や宿泊、また避難場所として重要な役割を担う山小屋では、安定した通信環境が求められます。そこで、スペースXの衛星コンステレーションによる衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」を使って全国の山小屋にWi-Fi環境を整備する計画がスタートしました。

登山地図アプリ「YAMAP」を提供するヤマップは、日本におけるStarlinkの認定インテグレーターKDDIと共同で、全国に「山小屋Wi-Fi」を展開することを決め、その手始めに、5月29日から、長野県安曇郡白馬村の標高1860メートルに位置する村営八方池山荘でのサービスを開始しました。
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KDDIは、インターネットの基幹回線網と山小屋近くの基地局とを結ぶバックホール回線にStarlinkを使用し、光ファイバーと同等の速度と容量でのインターネット接続を可能にします。それにより、登山者は街にいるときと同じようにスマートフォンで連絡やSNS投稿などができるようになるほか、山小屋はキャッシュレス決済やネットによる予約システムなどの導入が可能になります。もちろん、Starlinkも天候の影響を受けますが、山小屋にWi-Fi環境が整う安心感は大きいと思います。

ヤマップのCEO、春山慶彦氏は、「山小屋オーナーや登山者の利便性が向上するだけでなく、遭難救助時のスムーズな情報連携、遭難場所の位置の特定、山岳環境の正確な天気の把握と共有など、安全面への応用」が期待できると話しています。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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