持続可能な未来の農場を作る
マイクロソフトの目標は、データ駆動型の洞察を民主化し、すべての農家や組織がより多くの成果を上げられるようにすること、そして、農業食品のバリューチェーンをより生産的で透明性の高いものに変革して、生産者に至るまで価値の共有を促進することです。マイクロソフトは先日、マイクロソフト・アジュール・データマネジャー・フォー・アグリカルチャー(Microsoft Azure Data Manager for Agriculture)のプレビュー版を発表しました。農業データを収集し、変換するための野心的な研究イニシアチブ、ファームビーツ・プロジェクト(Project FarmBeats)から始まったものが、今、タイムリーな商用ソリューションへと発展しています。アジュール・データマネジャー・フォー・アグリカルチャーは、マイクロソフト・インテリジェント・データ・プラットフォームを拡張し、業界固有のデータコネクタと、異種ソースからの農場データを接続する機能を備えています。
例えば、業界のリーダーであるバイエル社のフィールド・ビュー(FieldView)プラットフォームは、アジュール・データマネジャー・フォー・アグリカルチャーの衛星および気象パイプラインからデータを取り込み、生産者の畑に潜在する収穫制限要因に関するインサイトを生成します。また、バイエルは、作物の健康状態、天気予報、作物の成長追跡などに関するタイムリーな洞察を提供する、企業顧客が利用できる一連のデジタルソリューションも開発しています。
データ駆動型農業は、サステナビリティツール「トゥルテラ」を含む、米ミーズリ州の農業協同組合ランド・オレイクのデジタルサービスの基本コンポーネントでもあります。この革新的なデジタルサービスは、さまざまな農法が、農場の水、窒素、炭素に与える影響についての洞察を農家に提供し、土壌の炭素貯留量を追跡できるようにするなど、さまざまな応用が可能です。
一方、インドの農業スタートアップであるバラートアグリ社は、衛星画像からのデータを活用して作物の健康状態を監視し、1/40エーカーという小さな農場を分析しています。今年だけでも、5万人以上の農家がバラートアグリから農場の衛星画像を受け取り、10万エーカー以上の農地での作物の損失を減らすことができると予想されています。