核融合技術関連の論文は、アメリカの発表件数が多く、中国がそれに続いています。以前に比べて日本とアメリカの件数は減少傾向ですが、全体的には横ばい。それに比べて、特許出願件数が増えています。
それまでアメリカが断トツに多かった特許出願件数は、2011年以降は中国が躍進し、ついにトップに立ちました。トータルパテントアセット(特許の競争力の評価)では、中国が2位のアメリカを大きく引き離しています。ちなみに日本はイギリスに続いて、特許出願件数、トータルパテントアセットとも4位でした。
企業と研究機関のトータルパテントアセットを見ると、トップ10のなかにロシアが1団体、日本、アメリカ、イギリスが2団体ずつなのに対して、中国だけが3団体入っていました。ここでも中国の躍進がわかります。
総合的には、論文発表件数の推移がほぼ横ばいなのに対して、特許出願数は2001年の2倍以上に増えています。アスタミューゼは、「研究開発から知財の権利化に移行している、実用化へ向けた段階にある」と推察しています。これは期待できそうです。今後、加速度的に開発が進むことを願いたいですね。
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