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2023.05.30

若手社員が入社後に感じたギャップの要因とは?

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昨今、売り手市場や早期化の影響により、新卒採用の難易度が上昇。新卒採用事業を手がける学情が4月末に実施した調査によると、2024年卒業予定の新卒採用について「難しい」と回答した企業が、8割以上を占めた。仮に激しい新卒の獲得競争を勝ち抜き、社員として迎えることができたとしても、今度は定着というハードルが目の前に立ちはだかる。若手社員を採用し、育てていくことに課題を抱えている企業は少なくない。

そうした中、PRマーケティング事業を展開するIDEATECHは5月11日〜15日、2022年4月に企業へ新卒入社し、1年目を終えた若手社員100名を対象に、入社後のギャップに関する実態調査を行った。現在、対象者が実施している「研修及び業務内容」について、入社後のギャップについて尋ねたところ、最多は「特にギャップは感じない」で4割強(44%)となったものの、「マイナス面でギャップを感じる」と答えた人が合計35%に。「プラス面でギャップを感じる」派(合計21%)を、10ポイント超上回った。

具合的に「マイナス面でギャップを感じる」こととしては、「仕事量が多い」が最も多く42.9に上ったほか、次いで「研修が不十分である」「マニュアル化されていない業務が多い」(同率37.1%)の順に。さらに「指導してもらえる社員が少ない」「情報が整理されていない」(同率31.4%)、「やりがいが感じられない」(28.6%)、「無駄な仕事が多い」(22.9%)の答えが続いた。

他にも給与に関する入社後のギャップについて聞いたところ、「やや低いと感じる」が31%となり、「非常に低いと感じる」(11%)と合わせて4割強(42%)を占める結果に。「高いと感じる」派(やや高いと感じる:14%、非常に高いと感じる:3%)より25ポイント高かった。

 昨今では人材不足の中、せっかく入社してくれた若手社員たちが辞めないようにと、企業がとにかく大切にした結果、そうした職場環境をゆるすぎると感じた若手社員が辞めてしまう「ホワイト離職」も目立つ。ホワイト離職を防ぐためにも、企業は採用時から上記のようなギャップを埋める戦略を立てて、実行に移していくことが求められている。

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文 = 大柏真佑実

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