台頭するインフルエンサー
Wonjeong Seo, an influencer from South Korea. SUPPLIED PHOTOエンターテインメント性の高いコンテンツを提供し、わずか数年でフォロワー数を急増させたインフルエンサーが、今年ランクインした。その一人が、韓国のインフルエンサー、ソ・ウォンジョンだ。ソはわずか1年で、TikTokのフォロワー数を3000万人に増やした。
2020年10月に最初の動画をアップロードした後、@ox_zungの名で活動するソは、現在5000万人以上のフォロワーを持ち、BTSに次いで韓国で2番目にフォローされているTikTokアカウントとなっている。この快進撃により、ソは「注目のTikToker 50人」のグローバルリストに選出された。ソはYouTubeにもコンテンツを投稿しており、600万人のフォロワーを抱えている。彼のコンテンツは、主にパロディで、「ママ」というキャッチフレーズが特徴だ。
一方、タイでは、YouTuberのヌッティチャ・ナムウォン(通称:ケイカイ・サライダー)が、ファッションや日常生活に関する動画を制作している。彼女はタイで初めてYouTubeの登録者数が1000万人に達したと言われている。現在、彼女のYouTubeのチャンネル登録者数は1630万人、TikTokのフォロワー数は870万人だ。また、その人気から、昨年公開されたタイ映画「The Rocket Angels」の主役に抜擢された。
デジタルマーケティングも人工知能で
デジタルマーケティングに関して言えば、今年の「30 Under 30 アジア」に選ばれた起業家たちは、人工知能を採用することで、競合他社をリードしている。シンガポールのジョシュア・ウォンとリン・ホイ・ロウは、人工知能を活用したコンテンツのスタートアップHypotenuse AI(ハイポテニュースAI)はを立ち上げた。ChatGPTよりもターゲットを絞ったアプローチをしている。
同社のサービスは、ブログや商品説明など、特にブランドのマーケティング資料の作成を支援するものだ。同社によると、HypoChat(ハイポ・チャット)ボットはインターネットからリアルタイムで情報を取得し、正確性を確保するためにファクトチェックも行えるとのことだ。2020年にローンチして以来、Hypotenuse AIはJanuary Capital(ジャニュアリー・キャピタル)やY Combinator(Yコンビネーター)などの投資家を集めている。
Lin Hui Low and Joshua Wong, cofounders of Hypotenus.ai. SUPPLIED PHOTO
バングラデシュでは、タスフィア・タスビンとルバイヤット・ファルハンがMarkopolo.ai(マーコポロai)を共同設立した。このスタートアップは、中小企業向けにデジタルマーケティングソリューションを提供しており、企業は広告コピーを素早く作成し、ソーシャルメディアにシームレスにクロスポストすることができる。
同社の定額制アプリは、パターンを認識できる機械学習モデルを使って、広告のパフォーマンスや投稿のピークコンディションを予測することができる。また、膨大な消費者データセットを持ち、企業がソーシャルメディア広告を自動化・最適化し、コンテンツを作成し、受容的なオーディエンスにリーチできるよう支援している。