UNDER 30

2023.06.03

ティックトッカー、ユーチューバーも。アジアの新世代クリエイターは誰?

Simran Kaur, cofounder of Girls That Invest. MICHELLE HYSLOP FOR FORBES ASIA

台頭するインフルエンサー

Wonjeong Seo, an influencer from South Korea. SUPPLIED PHOTOWonjeong Seo, an influencer from South Korea. SUPPLIED PHOTO

エンターテインメント性の高いコンテンツを提供し、わずか数年でフォロワー数を急増させたインフルエンサーが、今年ランクインした。その一人が、韓国のインフルエンサー、ソ・ウォンジョンだ。ソはわずか1年で、TikTokのフォロワー数を3000万人に増やした。

2020年10月に最初の動画をアップロードした後、@ox_zungの名で活動するソは、現在5000万人以上のフォロワーを持ち、BTSに次いで韓国で2番目にフォローされているTikTokアカウントとなっている。この快進撃により、ソは「注目のTikToker 50人」のグローバルリストに選出された。ソはYouTubeにもコンテンツを投稿しており、600万人のフォロワーを抱えている。彼のコンテンツは、主にパロディで、「ママ」というキャッチフレーズが特徴だ。

一方、タイでは、YouTuberのヌッティチャ・ナムウォン(通称:ケイカイ・サライダー)が、ファッションや日常生活に関する動画を制作している。彼女はタイで初めてYouTubeの登録者数が1000万人に達したと言われている。現在、彼女のYouTubeのチャンネル登録者数は1630万人、TikTokのフォロワー数は870万人だ。また、その人気から、昨年公開されたタイ映画「The Rocket Angels」の主役に抜擢された。

デジタルマーケティングも人工知能で

デジタルマーケティングに関して言えば、今年の「30 Under 30 アジア」に選ばれた起業家たちは、人工知能を採用することで、競合他社をリードしている。

シンガポールのジョシュア・ウォンとリン・ホイ・ロウは、人工知能を活用したコンテンツのスタートアップHypotenuse AI(ハイポテニュースAI)はを立ち上げた。ChatGPTよりもターゲットを絞ったアプローチをしている。

同社のサービスは、ブログや商品説明など、特にブランドのマーケティング資料の作成を支援するものだ。同社によると、HypoChat(ハイポ・チャット)ボットはインターネットからリアルタイムで情報を取得し、正確性を確保するためにファクトチェックも行えるとのことだ。2020年にローンチして以来、Hypotenuse AIはJanuary Capital(ジャニュアリー・キャピタル)やY Combinator(Yコンビネーター)などの投資家を集めている。
Lin Hui Low and Joshua Wong, cofounders of Hypotenus.ai. SUPPLIED PHOTOLin Hui Low and Joshua Wong, cofounders of Hypotenus.ai. SUPPLIED PHOTO

バングラデシュでは、タスフィア・タスビンとルバイヤット・ファルハンがMarkopolo.ai(マーコポロai)を共同設立した。このスタートアップは、中小企業向けにデジタルマーケティングソリューションを提供しており、企業は広告コピーを素早く作成し、ソーシャルメディアにシームレスにクロスポストすることができる。

同社の定額制アプリは、パターンを認識できる機械学習モデルを使って、広告のパフォーマンスや投稿のピークコンディションを予測することができる。また、膨大な消費者データセットを持ち、企業がソーシャルメディア広告を自動化・最適化し、コンテンツを作成し、受容的なオーディエンスにリーチできるよう支援している。
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翻訳=上西雄太

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