愛知に大型施設が次々と誕生する理由
米国TIME誌が2023年3月に発表した「世界の最も素晴らしい場所50選」。日本からは「名古屋」「京都」が選ばれた。名古屋の選出理由として、アニメの世界観を表現した「ジブリパーク」(愛知県長久手市)、ウイスキーの製造で知られる「サントリー知多蒸溜所」(同県知多市)への高い評価がある。ジブリパークは2022年11月に開園し、「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアがオープンした。今年度中に予定されている「魔女の谷」「もののけの里」のオープン後には、インバウンドを含めて年間約180万人以上の来場を見込む一大エンターテインメントスポットとなる。— ジブリパーク GHIBLI PARK (@ghibliparkjp) December 23, 2022
「付加価値を生まないことは手がけない。バリューを作っていくのが私たちの仕事です。だから、公共投資もするし、民間の投資を後押しもするし、官民ハイブリッドの投資も積極的に進める。スタートアップの拠点となるSTATION Aiは愛知県とソフトバンクとの共同事業ですし、ジブリパークは愛知県とスタジオジブリ、中日新聞社の三者が連携して整備・運営するもの。愛知国際アリーナは維持や運営をNTTドコモが務めます。
そして、STATION Aiは『国内外のスタートアップ1000社を集積する』と掲げています。そのコミットメントを守るため、私たち愛知県もソフトバンクも真剣に取り組んでいます。愛知国際アリーナもそうです。建設整備費約400億円のうち、約200億円をNTTドコモのグループが出資します。そこで、NTTドコモの技術の粋を集めて5G回線を引き、VRやAR、IoTの先端を投入したスマートアリーナが計画されているのです。ここには、世界中でアリーナを運営し、ロサンゼルスに本社を置くAEG(アンシュッツ・エンターテイメント・グループ)も参画しています。
こうした意欲あるパートナーと足並みを揃え、私たち愛知県もプレイヤーとして走ります。どんどん投資をして事業を起こし、バリューを創出する。プレイヤーである県と企業の熱意が、ジブリパーク、STATION Ai、愛知国際アリーナという運動体を突き動かしているのです」