シンガポールのAIマーケティングツールInsiderが1億ドル調達

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シンガポールに本社を置く人工知能(AI)を活用したマーケティングプラットフォームのInsiderは5月24日、カタール投資庁(QIA)とイスタンブールの投資会社Esas Private Equityから1億500万ドルを調達し、累計調達額が2億7400万ドルに達したと発表した。同社の評価額は約20億ドル(約2800億円)に上昇した。

Insiderは、新たな資金を外部企業の買収に用い、他社のテクノロジーをプラットフォームに統合していくと述べている。同社の共同創業者でCEOのHande Cilingirは「当社は、これまでオーガニックな方法で成長を遂げてきたが、今後はM&Aを中心とした戦略で比類なきレベルの発展に向かおうとしている」と声明で述べている。

Insiderは、2022年のシリーズDラウンドで1億2100万ドルを調達し、1月に非公開の金額でMindBehindを買収した。MindBehindは、ブランドや小売業者がWhatsAppなどのアプリで顧客とつながることを可能にする自動メッセージングプラットフォームとされている。

2012年に6人の起業家によってトルコのイスタンブールで設立されたInsiderは、2018年に本社をシンガポールに移転させていた。

InsiderのAI駆動型のプラットフォームは、未来の消費者の行動を予測し、データに基づいて個別の予測を作成する。同社の顧客には、シンガポール航空やエスティローダー、ヴァージン、トヨタ、ニューバランス、IKEAなどの1200社以上の企業が含まれている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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