ブルームバーグとロイターは25日、テルアビブの調査企業Watchful Technologiesが入手したスクリーンショットと分析に基づき、アップルのデバイスでこの機能が発見されたことを報じた。
TikTokはその後、外部企業のテクノロジーを用いて開発されたAIチャットボットのTakoがフィリピンの一部のユーザーによってテスト中であることを認め、この機能をアプリ内の検索に役立てたいと考えていると述べた。
Watchfulのアナリストがロイターに語ったところによると、Takoはユーザーが視聴した動画に基づき、他のコンテンツやクリエイターをレコメンドするという。ユーザーは、動画の右側のプロフィール画像の上のアイコンからTakoにアクセスし、質問をしたり、会話をすることができる。ただし、この機能はまだ実験的なもので、表示される医療や法律、金融関連の情報の正確性は保証されていないという。
TikTokは、2月に「My AI」 と呼ばれるチャットボットをリリースしたスナップチャットや、3月に「Bard」の試験運用を開始したグーグルに続き、この分野に参入する企業となった。
TikTokの新たな機能は、昨年リリースされたOpenAIのChatGPTに続く、AIテクノロジーの開発競争における最新の事例だ。マイクロソフトはOpenAIに100億ドル(約1兆4000億円)を出資しており、グーグルも独自のチャットボットをリリースした。
グーグルの元CEOのエリック・シュミットやイーロン・マスク、アップルの共同創業者のスティーブ・ウォズニアックらは、AIが人類に脅威をもたらすと警告している。一方、マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツは、最先端のAIが今後、検索エンジンや生産性関連ツール、Eコマースサイトを置き代えるとの見方を示している。
(forbes.com 原文)