ソーシャルメディアで自分が標的になってしまったそもそもの原因を解明するのは、そうやって心が落ち着いてからでいい。
ステップ3:自分の言動を謙虚に見直す
顔の見えない大勢のネット民やボットが相手では、多勢に無勢で勝ち目はない。それどころか「自分対全世界」という対立構造で状況を見てしまうと、自己肯定感が大きく下がるし、世界を否定的にとらえるようになってしまう可能性がある。それよりも、非難の集中砲火がいったんおさまったら、状況を謙虚に見直すことを勧めたい。標的になったのはおそらく、自分に知識がなかったり、誤解されたりしたのが原因だろう。怒りや苦痛のせいで判断力を失っていたら、問題の根本的原因にたどり着くことは絶対にできない。しかし、自分の過ちがあればそれを正そうとする謙虚かつオープンな態度で臨めば、また冷静に考えられるようになる。そうした姿勢こそがもしかしたら、インターネット界の魔女狩りに立ち向かうための最強の武器なのかもしれない。
ある研究によると、白熱した議論が起きていても、謙虚な姿勢で向かえば、双方ともに謙虚さのレベルが上がるのだという。要するに、相手をリスペクトする謙虚な姿勢は「道徳的な怒り」を鎮めるだけでなく、名誉の回復にも役に立つということだ。
まとめ
どんなに些細で取るに足らない言動であったとしても、インターネットを敵に回したら、心に傷が残るかもしれない。忘れてはならないのは、常に自分が正しいわけではないこと。そして、もし自分が正しいとしても、インターネット世界での安全が保証されているわけではないということだ。ソーシャルメディアからは安全な距離を保ち、頻繁に「休み」をとるようにしよう。そうすれば、こうした出来事をさほど深刻にとらえずに済むだろう。
(forbes.com 原文)