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2023.05.29

心理学者が教えるSNSで炎上した際に自分を守る3つの対策

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というのも、ユーザーたちがコメントしているのは、他人に意見を聞いてもらうためだけではないからだ。ほかにも「いいね」を集めたり、エンゲージメントや影響力を高めたりするという目的もある。渦中の人間が衝動的な反応をみせれば、その中身だけでなく、口調や「隠されたメッセージ」や「隠れた動機」まで詮索されることになるだろう。

従って、ソーシャルメディアの使用は、一時的にやめたほうがいい。そうすれば、新たな関連ツイートや、根拠なく煽り目的で書かれた文章に、いちいち反応することなく、自分の置かれた状況を客観的に考え直すことができる。

使っているすべてのソーシャルメディアからログアウトして、すべてをそのままの状態にしておくことをおすすめする。状況を変えようとして編集したり、削除したり、新しいコメントを衝動的に投稿するのをやめるわけだ。

ステップ2:まずは自分に優しくする

ソーシャルメディアで標的にされた直後には、自分は誤っていると感じ、自分を罰したいという衝動に駆られるかもしれない。否定的な反応がどっと押し寄せると、真実がなんであれ、自分の言動は軽蔑すべきものだったと思い込んでしまうことがある。

そんなときは、自分自身を思いやり、大切にしよう。ドゥーム・スクローリング(ソーシャルメディアで悲観的な情報を読み続ける行為)に時間を費やして、自己嫌悪の悪循環に陥るのはやめよう。心の中で渦巻いているかもしれない心配や不安の存在を認め、それを和らげるように試みよう。

それだけではない。社会心理学ジャーナル「Personality and Social Psychology Bulletin」で発表された研究によれば、自分を本当に思いやると、自らの過失を認めた上で、それでも自分自身に優しくなれるのだという。これにより、状況がどんなにひどいものであっても、その真実を否定しないことが可能になる。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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