ウルフ・リサーチのストラテジストは、最近のメモで、ネットフリックスが導入したアカウント共有を同一世帯内に限定する施策が、年内に数百万人の有料会員の獲得につながると述べ、目標株価を388ドルに設定し、現状の359ドルから8%の上昇を示唆した。
オッペンハイマーのアナリストは、ネットフリックスの見通しについてさらに楽観的で、目標株価を415ドルから450ドルに引き上げ、株価が25%以上上昇して昨年1月以来で最も高い水準に達すると予想した。
オッペンハイマーは、現状のネットフリックスの収益予想には、アカウント共有の制限や安価な広告つきプランの導入が与える「真のメリット」が織り込まれていないと述べている。
先日実施された、米国の2000人を対象としたユーザーアンケートでは、新たなルールでサービスにアクセスできなくなると答えたユーザーの約30%が、自分で料金を支払うと答えており、この結果、米国とカナダで900万人の新規加入者が見込めるとオッペンハイマーは分析した。
このような成長は、ウォール街の予想をはるかに上回るものだ。FactSetがまとめたアナリスト予想では、ネットフリックスの米国とカナダの加入者数の伸びは、来年末までに320万人とされている。
ただし、ネットフリックスの株価が450ドルまで急騰したとしても、2021年11月のピーク時の約700ドルを35%下回る水準となる。同社の株価は昨年、加入者数の減少を受けて70%も暴落していた。ネットフリックスの今年の第1四半期末の米国およびカナダの加入者数は7440万人で、2020年末の加入者数を約50万人下回っていた。
ネットフリックスの株価は、今年の年初から21%上昇した。米西海岸の他のテクノロジー企業も株価を上昇させており、アルファベットやアップル、アマゾン、マイクロソフト、メタはいずれも年初から30%以上の上昇を記録している。
(forbes.com 原文)