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2023.06.02

東電・中電出身者、キャリア採用社員がつくり出すJERA流「フラットな組織」

燃料上流・調達から発電までのサプライチェーン全体にかかわる事業を推進する日本最大の発電会社JERAには「事業開発」、そして「最適化」「O&M・エンジニアリング」という3つの事業部門が存在する。

今回は、各部門のメンバーが一人ずつ登場。初対面で「JERAのリアル」を本音で語りあった。


座談会に参加したのは事業開発の事業部からMahathir Jamaluddin(以下マハディール)と最適化の事業部から小島令子、そしてO&M・エンジニアリングの事業部から安田和樹の3名。

安田は東京電力、小島は中部電力からの転籍組、マハディールは、非電力系エネルギー会社からの転職者だ。まずは入社前に抱いていた“電力業界に対するイメージ”から語り合ってもらうことにした。

安田:東京電力に入社する前に抱いていたのは、“大きくて身動きが取りづらそう”というイメージ。実際に入社してみてもそのように感じる場面はありました。例えば最初に配属された発電所では、年功序列や縦割り組織という文化が色濃く残っていました。しかし設備安全のことを考えれば、指揮命令系統がしっかりとしていなければならないので、それは必要不可欠なことでもありました。

小島:そうですね、正直に言えば私も入社前には“決められたことを決められた順序で淡々とこなしていく”イメージがありました。私が中部電力に在籍していた3年間は、すべて発電所勤務だったので、比較的そういったスタイルの仕事のやり方が多かったように感じます。しかしそれは安田さんが言うとおり“手順をしっかり守って業務を進めているからこそ、安全が保たれている”という側面があるのは確かです。

マハディール:私はマレーシア出身で2003年に来日し、留学そして就職を経てそのまま日本に住み続けてきました。確かに外国人の一般的な印象では日本の会社は固いイメージがあるとよく聞いています。

私もキャリアの中で日系企業を経験し、JERAが3社目になりますが、入社前には、なんとなく“伝統的な日系の会社”というイメージを持っていました。ところが、実際に転職活動の企業研究の際にJERAの会社ホームページに掲載されていた「”CO2が出ない火”をつくる」「impossibleをpossibleにする」というメッセージを見て衝撃を受けました。

難しそう、でも面白そうなことをやっている会社と感じ応募してみました。その後自分が応募したポジションの採用選考面接では、前半は日本語でしたが後半は英語で行われ、グローバルな会社である印象を受け、この会社なら自分にフィットしていると思いました。

電力会社出身の2人は、打診があった後に自らの意思でJERAへの転籍を選択。そこには新しい組織に対する期待があったのだという。

安田:入社時から“JERAに行く可能性はある”と聞いていましたし、それによって自分の仕事も“より社会に与えるインパクトが大きくなるのではないか”との期待が生まれました。なので、実際に上司から打診があったときにワクワクしましたね。

そもそも東京電力でも、新しいことに挑戦したいという思いから、新設されたばかりのデータを扱う部門で仕事をしていたので、会社が変わって、また新しいことに挑戦できるという期待がさらに膨らみました。

O&M・エンジニアリング戦略統括部 DPP推進部 予兆管理ユニットの安田和樹

小島:私には期待と同時に不安もありました。JERAでは、私のような担当でも新規事業に携わることができるという話を聞いていたので、挑戦してみようという意欲が湧きました。

一方で、それまで東京電力の方と一緒に仕事をしたことがなかったので、発電所をどのように運営しているのかなどの知識がありませんでした。そのため、JERAに転籍したタイミングで人材もシャッフルされて、“自分の周りが東京電力出身者ばかりで業務が円滑に回せなかったらどうしよう”という懸念材料はありました。しかし、実際に同じ組織になってみるとそんな不安は一瞬で吹き飛んでしまいましたね。

社風の違いが生み出すカルチャー

JERAに入社、あるいは転籍して感じたのは、良い意味でのギャップだった。懸念していた出身母体間の派閥が存在する硬直的な組織ではなく、むしろ出身母体が多様化を生み、シナジーを発揮している。それがしっかり現場に根付いている点に驚かされたのだという。

小島:私が転籍後に配属されたのは、燃料手配のための電力需要を予測する部署。その後異動した現在の部署には東京電力出身者と中部電力出身者、そしてキャリア採用での入社の方もいて、おのおのがバランスよく配置されています。私は中電出身ですので、西側の発電設備や運用に対する知見しかありませんでした。そこで東側については東電出身者の方に教えていただいたり、反対に私が西側の知識を東電出身者の方に教えたりと、お互いに情報共有をしながら、より良い案を考えるようにしています。

これは主観的な話になりますが、出身母体によって人材のタイプの違いがあるように感じています。中部電力の方は良い意味で職人気質のタイプが多く、比較的スキルを深掘りしていく方が多いのですが、東京電力出身者を見ていると、積極的に新たな提案や意見を出していく、新規案件に強い方が多いという印象を受けます。ベクトルはそれぞれ違うのですが、どちらも良いものを持っているので、それを合わせるとさらに相乗効果で良いものが生まれます。

出身母体と比較すると社風も随分と違います。中部電力では役職付きで名前を呼んでいましたが、JERAではすべて“さん”付けなので、心理的な距離が近いように感じます。上司にも相談しやすいので、仕事の進めやすさが違います。

例えば、停滞しているプロジェクトがあったとしても、普段からコミュニケーションを密にとっているので、上司も最新状況を把握しており、「なぜ進捗が芳しくないのか」「何が課題なのか」を一緒に考えて課題解決に導いてくださることが多々あります。

最適化統括部 統合ポートフォリオ戦略部 事業環境ユニットの小島令子

安田:確かにJERAに来てから“組織のフラットさ”は実感していますね。若手も発言しやすいと感じています。そのため、仕事がクイックに進められますね。私たちが所属している部署は、デジタル技術を活用しながら発電所のデータを分析し、設備の異常兆候をなるべく事前に検知する必要があります。

“クイックに価値を届ける”というミッションを実現するためにも、組織の風通しのよさは重要です。そもそも私たちのようなデジタル部門を志望する人は、比較的オープンマインドな方が多いように思えます。だから“フラットにみんなでチームを作ってやっていきたい”という気持ちが強くなるのかもしれません。

また、組織の規模もちょうど良いのでしょう。株主会社は人数が多く、様々な部署があるため、中には従来の“縦割り組織”スタイルで運営せざるを得ない部署もあったのは確かです。それがJERAに転籍してから少し身軽になり、東西が一緒になったことで、これまでの考え方を見直すことができているように感じています。

マハディール:転職者の私から見れば、東電出身者も中電出身者も多様性を生み出している要素です。私がわからないことについて東電出身者の方が教えてくれて、それに対して中電出身者の方が「中電ではこうしている」と補足して、そこで意見交換や議論が活発になりました。

さらにこれまでエネルギー関連業界では“男性社会”というイメージが強くありましたが、JERAの場合、比較的女性が多いように感じます。また、JERAには私も含め、外国籍のスタッフがたくさんいますし、さらに外部からの転職者も多いので、本当に“いろいろな人が集まっている”という印象です。

私が現在所属している部署は、燃料アンモニアの上流事業、いわゆる発電所混焼用燃料アンモニア製造の案件開発を行っています。アンモニアは燃焼した際CO2が発生しないため、石炭火力発電にアンモニアを混焼させることで発電所から排出されるCO2を削減します。私の部署はこの燃料アンモニアを確保するために多くの上流の案件開発を検討しています。部内は20人ほどとなりますが、女性、外国籍の社員に加え、若い人も多い印象です。フラットな雰囲気で、年齢や肩書に関係なく自らが責任を持って仕事に取り組んでいるようにみえます。まさにダイバーシティです。

安田:ダイバーシティが組織や事業に与える影響は大きいものです。私が担当するのは多種多様なアプリケーションの開発ですが、海外ベンダーやパートナー企業、同じJERAのICT部門とやり取りをしています。そもそもJERAのICT部門は外部からのキャリア採用が多く、外国籍の方も所属しているので、様々な会社の多様な人と関わる機会が増えています。

言語も日本語だけでなく、英語でコミュニケーションを取るケースも多いのですが、これまで“日本の電力会社”という枠の中で仕事をしてきた人では考え付かないようなアイデアをアプリケーションに反映させることができるようになったと実感しています。こういったシナジーによって、これまでJERAが蓄積してきたノウハウから新しいサービスや価値を生み出すことができます。

マハディール:事業開発部門にも商務系や技術系など多様な専門家が関わっているので、様々な話を聞くことができます。多様なバックグラウンド、多様な考えを持っている人たちと働いているので、ひとつの質問に対しても答え方は皆それぞれあって、新しい情報のインプットにもなるし、そこから議論が生まれます。

多様な意見があれば、自分自身も発言がしやすくなり、さらに議論が活発になっていきます。ずっと同じことをやっている人達の集まりだけだと、おそらく大半は同様な見方で物事を見がちになると思うので議論を続けても、流れを変えることは難しくソリューションも限定的でしょう。

小島:組織の枠を超えた議論は重要ですね。前職では発電所同士での交流はあまり活発ではなかったように思います。また燃料側と発電側ははっきりと分かれていたので、私のような担当ではお互いが何をやっているのか情報が入ってきませんでした。

JERAの最適化部門も燃料側と発電側に分かれていますが、常に双方で情報共有をしています。燃料側・発電側いずれでも東西で設備や運用方法が違いますし、燃料側と発電側で同じ出来事に対する捉え方も違うので、お互いの意見を尊重し、それぞれをマージしながら業務を回していくという点で多様性の重要性を実感しています。

安田:議論が活発に行われる組織は、ある意味“自分らしさ”を出せる場所だと思います。電力会社はガチガチな雰囲気で、あまり自分らしさを出せないというイメージがあるかもしれませんが、JERAにおいてはそうではありません。フロアのあちこちで活発な議論が交わされ、社員同士が年代を超えてフラットに会話をしています。誰かが主導して“風通しの良い職場づくり”を進めているのではなく、自然にそんな雰囲気になっている感覚です。

マハディール:
欲を言えば、もっと部門間の交流の機会があってもいいのではないかと思いました。今日、二人から「O&M」と「最適化」の部署の話を聞いて、とても面白かったですし、このような他部門交流から新しいアイデアも生まれそうな気もしています。もっと他の部署の話も普段から聞けたら良いのではないかと思いました。

小島:以前同じ発電所にいた方とは個人的に交流がありますが、業務で関わりがなくどのような仕事をしているか分からない部署もあります。私は学生とお話をする機会も多いのですが、他部署に関する質問に対して限定的な説明しかできずに心苦しく感じるときもあります。後学のためにも、他の部署の方との交流は深めていきたいですね。今回初対面のマハディールさんと安田さんとのつながりも大切にしていきたいです。

安田:とくにキャリア採用で他業界から入社されたら、実際に発電所がどうなっているのか知らない方も多いと思いますし、反対に私たちも例えば事業開発などの業務内容は詳しく知りません。なのでマハディールさんのおっしゃる通り、もっと交流があった方がいいかもしれませんね。

「グローバル×ダイバーシティ」を体現する組織で描くビジョンとは?

マハディールのように電力業界外から転職したグローバル人材はもちろん、小島や安田のような若手社員も第一線で活躍できる。まさに“グローバル×ダイバーシティ”を体現する組織の中で、彼らは一体どのようなビジョンを描いているのだろうか。

小島:まだまだ知識不足を自覚しているため、これから多くのことを習得していかねばなりません。その過程の中で自分の中に知見を蓄えるだけでなく、様々な方とコミュニケーションを取りながら事業連携を図ったり、お互いに教え合ったりできたら良いのではないかと考えています。最適化部門では燃料から電力に変えるフローが大事なので、今後は上流にあたる燃料側の知識も付けていけたらと思います。

今後どのような部署でも、積極的に挑戦してベストを尽くせるよう、常にスキルを磨きたいです。また会社全体として、今後は様々な部門で活躍できる女性社員が増えたらいいですね。そのためにも部門を問わずに積極的に交流し、気軽に相談できるようにコミュニケーションを図りたいです。

安田:O&Mで持っているデータだけでなく、事業開発や最適化が持っているデータを全社で利活用できるような仕組みを作っていきたいですね。さらにいえばJERA社内だけでなく、エネルギー業界全体に展開できるような基盤を目指したいです。そのための下地作りとして、今後もデータについて学び続けていきたいと思っています。

マハディール:世の中にも燃料アンモニアのサプライチェーンがまだ確立していない中、JERAがリードをとって構築に向けて注力している段階です。しかもビジョンは明確で「いつまでにやる」と目標を持っているので、働いている私たちもそれに向かって進んでいくのみです。新しい試みですので、不確実性や課題も多く、チャレンジングな取り組みではありますが、アンモニアに関する知識を取得して熟知し、JERAが掲げているミッションに貢献したいと思います。

実際に入社し、JERAは普通の日本の会社ではなく、日本を起点としたインターナショナルな会社と個人的に感じます。私が今担当しているのは、海外事業ですが、グローバルに活躍したい方は国籍問わず活躍できる場所です。言語だけではなく文化や商習慣など様々なバックグラウンドを持つ人が知見を持ち寄り、活発な議論を行うことで、人も会社も大きく成長していると実感しています。

LCFバリューチェーン統括部 水素・アンモニア上流事業部 北米水素・アンモニア上流事業ユニットのMahathir Jamaluddin

安田:JERAで働いていても、周囲の人が“外部からの転職者”“外国籍”と区別しながら人を見ている様子は全くなく、ナチュラルなダイバーシティが浸透しています。多様な人材がチームとなって、一緒に仕事ができるのはJERAの魅力でもあるので、JERAが掲げる「世界のエネルギー問題を解決していく」というミッションに共感していただける人であれば、一緒にチームとしてやっていけると思います。電力業界に限らず様々な業界の方が仲間になってくれると嬉しいですね。

小島:私は“どのような人にとっても働きやすい”という点がポイントだと思います。テレワーク等の制度が充実しているので、自分のプライベートと仕事を両立させやすいことも魅力です。事業面でもスピーディに新規事業が進んでいき、若手でもそれに関与できるというのは、会社も自分もダブルで成長できるということ。会社と共に成長したいという方がいらっしゃったら、ぜひ一緒に働けたらいいですね。




Mahathir Jamaluddin(まはでぃーる・じゃまるでぃん)◎エネルギー系の会社などを経て、2021年、JERAに入社。現在はLCFバリューチェーン統括部 水素・アンモニア上流事業部 北米水素・アンモニア上流事業ユニットに在籍。発電所混焼用の燃料アンモニア生産事業の案件開発などに携わる。

小島令子(こじま・れいこ)◎2017年、中部電力に入社。2021年、JERAに転籍。現在は最適化統括部 統合ポートフォリオ戦略部 事業環境ユニットに在籍。電力需要の予測・電力市場の分析などに携わる。

安田和樹(やすだ・かずき)◎2015年、東京電力に入社。2019年、JERAに転籍。現在はO&M・エンジニアリング戦略統括部 DPP推進部 予兆管理ユニットに在籍。発電所のデータ分析による設備異常検知とそのアプリケーション開発などに携わる。

Promoted by JERA / photograph by 菅野祐二 / text by 伊藤秋廣

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