ドラマ仕立ての広告映像はとあるクリニックの待合室が舞台。順番を待つ患者の多くは、実は知らぬ間に自分のデジタル端末からプライバシーに深く結びつく健康データを不正に抜き取られ、公開されている。その中で安全に守られているのは、やはりiPhone、Apple Watchのユーザーだった……。デジタル社会におけるプライバシーの重要課題をあえてコミカルなトーンで描き、視聴者の関心を引き付ける映像としている。
キャンペーン期間中は屋外広告(ビルボード)による展開も合わせて、アップルのプライバシーに関するポリシーが世界24の国と地域で宣伝される。
アップルのデバイスが「安全」といわれる理由
デジタルデバイスのユーザーデータがオンラインで扱われるようになると、これを不正に奪い、悪用することを狙った攻撃も増える。その結果としてユーザーの健康データが漏洩するケースも後を絶たない。アップルはiOSとwatchOS用にプリインストールされている「ヘルスケア」と「フィットネス」のアプリ間で、ユーザーの健康データをシームレスに、かつ安全に扱うため「HealthKit」という独自のフレームワークを構築している。
「ヘルスケア」アプリではユーザーの健康データをセキュアに管理できる
iPhoneとApple Watchのユーザーが利用できるヘルスケア、フィットネス関連のアプリはサードパーティのデベロッパによるものからアップル純正のものまで、アップルが厳格に定めたプライバシーポリシーに沿ったHealthKitのフレームワークのもとで開発されている。
HealthKitにはユーザーのプライバシーを守るために設けられた「4つの大切なルール」がある。1つは「データを最小化すること」であり、2つめが「デバイス上で計算処理を完結すること」だ。