ベントレーの故郷は のどかなミツバチの里

プレスリリースより

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ロールスロイスと並んでイギリスを代表する高級車ブランド、ベントレーは、2019年から工場でミツバチを育てハチミツを生産していますが、5月19日の「世界ハチミツデー」を記念してミツバチの数を60万匹から100万匹に増やす計画を発表しました。

20世紀初頭にスポーツカーメーカーとしてスタートしたベントレーは、1931年にロールスロイスに買収され、ロールスロイスのオーナーカー版という位置づけで高級スポーツカーを投入していた時期もありました。

そのベントレーの拠点となる本社工場が、イギリスのリバプールに近い田園地帯の町クルーにあります。ハチミツの生産は持続可能性を目指す同社の「#GOTOZERO」戦略の一環ですが、生産量は1000瓶という本格的なものです。採取したハチミツは丁寧に濾過されたあと、「ベントレーブランドに期待されるのと同様、細部にまで細心の注意を払い、卓越した方法」で瓶詰めと包装が行われます。販売はされず、ベントレーの従業員やお客さんに配られるということです。

この工場では、すでに5年前にカーボンニュートラルを実現していますが、木を植えたり5000個の水仙の球根を植えたり、また、従業員が手作りした小鳥の巣箱をほうぼうに設置し、ハリネズミの通り道を作るなど、積極的に環境整備を行っています。多くの生物や植物に囲まれたのどかな環境で最高級スポーツカーが手作りされている、いかにもイギリスらしいノーブルな光景です。

ベントレー製造担当取締役ピーター・ボッシ氏は、ベントレー・ハニー1000瓶の生産を達成した昨年12月、クルー工場のカーボンニュートラルについて「この成功の一翼を担っているのが生物多様性です」と話しています。「持続可能なラグジュアリーモビリティーのリーダー」になるという志を、工場にも事業活動全体にも反映していくということです。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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