そんな今年4月に新社会人となった人を対象に給与をどうするのかについての調査を「マネーキャリア」を運営するWizleapが行っています。
それによりますと、初任給の使い道について、トップは「貯金」で61.5%。続いて「生活費」(51.0%)、「親へのプレゼント」(47.5%)となっています。意外と現実的で、自分が欲しかったものや遊興費などに使うという回答よりも高くなっています。ただ、親へのプレゼントが半数を切っているというのは、子供を持つ親としてはちょっと寂しい気はします。
一方で、貯金は考えているものの、投資や資産運用に充てる人は12.5%に留まりました。資産形成を始めたいと思うかという問いに対しては、「すでに始めている」が21.0%、「始めたい」が40.5%で、考えていない人よりも上回っています。
将来へのお金や資産形成の不安を感じるかの問いには、「とても感じる」「やや感じる」を合わせて70%の人が不安だと感じています。若い時から将来のことを心配しなければならない世の中というのも悲しいですが、若い人たちはそのあたり冷静に考えているようです。
月に積立に使える資金については、「いまは積み立てられない」との回答が30%おり、始めたいけれども現状の給与では生活するのに手一杯と思っている人が多いようです。
月に積立する資金額は、5,000円~2万円が山で、月1万円としても年に12万円と、額としてはわずかかもしれませんが、チリも積もればですし、それをそのまま貯金だとほぼ増えないため、投資・資産運用は検討すべきことなのかなと思います。初任給で将来のことまで考えなければならないというのは、世知辛い世の中になったものです。
出典:Wizleap「新社会人の資産形成の意識調査」より