先週、グレッグ・ジアンフォルテ知事の署名により成立したモンタナ州のTikTok禁止法は、2024年1月1日に施行される予定。施行後は、州内でのTikTokのダウンロードは遮断される。Google Play StoreやApple App Storeなどは、TikTokにアクセスできたユーザー1人当たり、1日1万ドル(約140万円)の罰金が科される。ただ、すでにアプリをダウンロードしているユーザーにどう適用されるのかは明示されていない。
TikTokは22日、同法が「憲法修正第1条で保証されている権利を侵害している」として、同州の連邦裁判所に提訴。同法は「根拠のない臆測」に基づいており、TikTokがユーザーデータを中国政府と共有しているという主張は証拠のないものだと指摘している。
翌日、カタール経済フォーラムで登壇した周は、同法が「違憲」であるとの考えから訴訟に踏み切ったと説明。同社が勝訴し、裁判所によって禁止法が無効とされることを確信していると述べた。
また、クリエイターのグループが「TiikTokは自分にとって本当に重要だから」という理由で、禁止法に対して独自の訴訟を起こしているとも指摘。TikTokは他の類似アプリよりも「発見」や「自由な表現」が可能なものであり、米国内の500万社の中小企業がTikTokに依存していると主張した。
TikTokが個人情報をどのように扱っているかという問題については、TikTokの取り組みは業界の標準を「超えて」おり、すべての米ユーザーデータを「米国内で」保管していると改めて主張した。
(forbes.com 原文)