コーヒー焙煎もカーボンニュートラル UCCの技術が目指す先

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UCC上島珈琲は、天然ガスに代えて水素を熱源とするコーヒー豆の焙煎装置を開発し特許を出願しました。同時に、水素供給システムの開発と実装を進めています。
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コーヒー豆は海外のコーヒー農園での生産に依存していますが、そこでは環境破壊や過酷な労働実態などが問題視されています。そうした課題に早くから取り組んできたUCCは、2008年にはジャマイカの直営農園が「レインフォレスト・アライアンス」認証を取得するなど、フェアトレードと環境保全に努めてきました。2030年には自社ブランドのコーヒーを100パーセント、サステナブルな方法で調達することを目指しています。

水素焙煎は、2040年までにカーボンニュートラル実現を目指す一環として研究を進めてきたものですが、水素での微妙な火力の調整を可能にしたことから水素焙煎装置の特許出願に至りました。完全に二酸化炭素を排出せずに焙煎が行えるものですが、都市ガスやLPGを任意の比率で混合して使うこともできます。風味は、水素のみ、水素と従来熱源の混合においても、従来熱源の焙煎と同等とのことです。

水素焙煎装置は年内にテスト販売を始めるということで、生産から焙煎までサステナブルなコーヒーが味わえる日も近いようです。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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