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2023.05.24 08:00

マスクはツイッターの「スーパーアプリ」化を目指す、お手本はWeChat

WeChatの成功を米国で模倣しようと望むシリコンバレーのエグゼクティブは、マスクが初めてではない。2019年には、メタのCEOマーク・ザッカーバーグが自社もWeChatから学び、それを模倣すべきだと発言している。マスク自身も、ツイッターを買収する計画よりも前から「スーパーアプリ」を作りたいという意欲を持っていたことを認めている。今回ツイッターを「X」に変えたことによって、新しいアプリを一から作り始めるのに比べて、その計画が「3年から5年」早まると彼は信じている

最大のハードルは決済の統合

しかし、マスクの野望は、これまでのシリコンバレーの「スーパーアプリ」の夢と同様に、いくつかの重要なハードルに直面している。最大のハードルは決済の統合だ。WeChatの成功の鍵の1つは、モバイル決済の利用が普遍的な中国で、最大の2つの決済プラットフォームのうちの1つであったことだ(もう1つはアント・ファイナンシャルのアリペイ)。WeChatの他サービス統合の多くは、その決済機能を中心に構築されており、中国の銀行口座を持つ人なら誰でも利用することができる。

マスクはこのことを認識しているようで、ツイッターをPayPal(ペイパル)のライバルに変え、さらにはそれを「世界最大の金融機関」にしたいと発言している。しかし、この計画は、米国人が自分たちの決済行動を変える意志に依存するだろう。データによると、全中国成人の80%以上がモバイル決済を利用しているのに対し、米国成人の33%未満しかモバイル決済を利用していないのだ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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