台湾高鐵は2007年、海外で初めて日本の新幹線システムを取り入れ、台北・高雄間の350kmを結ぶ高速鉄道を開業した。今回は、輸送力の増強を目的として車両を発注した。
新型車両の一編成あたりの長さは約300mで、最高時速300kmで営業運転可能。現行の700Tよりも軽量で空力特性に優れ、機器の小型軽量化と電力消費量削減も実現している。さらに、停電時でも低速で自力走行できるリチウムイオンバッテリー(SCiB)を採用している。
当初、台湾高鐵との価格交渉が難航し、2019年2月および2020年8月に行われた2度の国際入札は、不調に終わっていた。しかしその後、協議を重ねて日本の企業連合が受注を勝ち取った。台湾の大地を疾走する日本発、新型新幹線の勇姿が、待ち望まれる。
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