核融合スタートアップが105億円調達【5月第3週資金調達まとめ】

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、5月3週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

京都フュージョニアリング

調達額:105億円
調達先:JICベンチャー・グロース・インベストメンツ / INPEX / SMBCベンチャーキャピタル / MOL PLUS / K4 Ventures / ジャパン・コインベスト4号投資事業有限責任組合 / ジャフコ グループ / DBJキャピタル / 電源開発 / 日揮みらい投資事業有限責任組合 / 三井物産 / 三菱商事 / 三菱UFJキャピタル / 三菱UFJ銀行
備考:シリーズCラウンド

核融合炉関連技術、装置の研究開発に特化した京都大学発スタートアップ。

核融合エネルギーは、今後爆発的に増加する途上国のエネルギー需要に応えつつ、高レベル放射性廃棄物の発生なしに、温室効果ガス削減に対応しうる技術として、近い将来に大きく成長する可能性を持つ市場である。

同社は、そのような核融合エネルギー市場を拓くパイオニアとして核融合に関する技術開発とエネルギー平和利用を目的としたエンジニアリング事業に取り組み、世界のエネルギー環境問題の根本的な解決を目指す。

2023年5月には、JICベンチャー・グロース・インベストメンツをリード投資家として、既存投資家に加え、新規投資家12社の合計17社を引受先としたシリーズCラウンドで105億円の資金調達を実施した。

これにより、累計資金調達額は122億円となった。

今回の資金調達により、獲得した資金と、投資家の持つ知見を活用して、主力製品である核融合炉周辺装置やプラントの研究開発を加速させ、米国・英国を拠点とした事業拡大をさらに強化し、世界におけるいち早いフュージョンエネルギーの実現と産業化に向けて邁進していく。

企業規模の拡大に伴い、ガバナンス強化にも取り組み、健全な企業経営に努めていく方針だ。
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文=STARTUP DB

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