宇宙

2023.05.23 15:00

北斗七星の近くに超新星出現、日本のアマチュア天文家が発見

M101銀河の超新星SN 2023ixf。2023年5月21日(Gianluca Masi at The Virtual Telescope Project)

M101銀河の超新星SN 2023ixf。2023年5月21日(Gianluca Masi at The Virtual Telescope Project)

世界中の天文家が、遠く彼方にある銀河に現れた新たな光を検出した結果、それが巨大な恒星が超新星として爆発したものであることが明らかになった。
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ハッブル宇宙望遠鏡は米国時間5月22日午前に調査を開始した。

国際天文学連合(IAU)がSN 2023ixfと命名したその天体は「M101」、別名Pinwheel Galaxy(風車銀河)と呼ばれるおおぐま座の中にあるフェイスオン(地球とほぼ正対している)渦巻銀河の中にある。おおぐま座には北斗七星もある。

2023年5月19日、山形県の著名な超新星ハンター板垣公一氏が撮影したのこの画像で最初に発見され、翌日カリフォルニア州ツビッキー掃天観測所(ZTF)の望遠鏡によってSN 2023ixfの存在が確認された。
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それ以降、世界中のアマチュア天文家が撮影した多数の画像がSNSに投稿された。
SN 2023ixfは、地球から約2100万光年の距離にあり、2014に見つかった葉巻銀河(M82)の中のSN 2014Jに次いで太陽系に近い超新星で、北斗七星にも近い。M101では2011年に超新星SN 2011feも発見されている。

SN 2023ixfはほぼ12等級だが、明るくなり続けている。小型の天体望遠鏡でも見ることが可能で、今後、数日かけて明るくなっていき、数カ月間は望遠鏡で観測可能だとラスクンブレス天文台の天文学者アンディ・ハウェルは説明する。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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