ゼルダの通貨「ルピー」 現実世界ではいくらに相当?

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Nintendo Switch用ゲームソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』などでは、プレイヤーはゲーム内通貨の「ルピー」を集め、さまざまなアイテムの購入に使う。ゲーム内で売られている食材や防具、武器の多くは現実世界にも存在するため、その価格を比較すれば、「ルピー」が実世界でいくらに相当するのかを計算することが可能だ。

フォーブスは、米連邦政府機関のデータに基づき、米国内での卵やトマト、バター、ミルク、バナナなどの価格を、ゲーム内の類似品の価格と比較し、1ルピーは約0.62ドル(約86円)に相当すると試算した。同作品では宝石の形をしたルピーの色によってその価値が異なるため、緑ルピーは0.62ドル、青ルピーは3.10ドル、赤ルピーは12.40ドル、紫ルピーは31ドルとなる。

プレイヤーが倒した魔物が落とす体の一部にも価値があり、例えばボコブリンの角や牙の売却価格は2ドル未満(より強い青ボコブリンや黒ボコブリンが落とすものは価値も上がり、それぞれ3ドルと5.50ドル)、ボコブリンの肝は12.50ドル、白龍の龍岩石は18.60ドル。龍のウロコは、93ドルもの高値で売れる。

主人公のリンクが着る防具の中には、現実世界の通貨に換算すると驚くほど高額なものもある。ゲーム序盤で使うハイリアの防具3点セットを買うには、約200ドルが必要だ。グライド防具とクライム防具のセットは探索を通じてのみ入手できるが、店で売るとそれぞれ1150ドルと325ドルの値段が付く。

ゲームの舞台である「ハイラル」では、以前よりもルピー稼ぎが難しくなっているようだ。特に鉱石市場は、6年前に発売された前作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と今作の間で崩壊している。それでも、ルピー稼ぎには今も鉱石集めが有効だ。

夜光石の売値は20ルピー(約12ドル)と、前作での70ルピーの3分の1以下に低下。オパール(30ルピー)、コハク(10ルピー)、トパーズ(80ルピー)、ルビー(110ルピー)、サファイア(150ルピー)の売値も、前作の60ルピー、30ルピー、180ルピー、210ルピー、260ルピーからそれぞれ下落した。唯一の例外がダイヤモンドで、両作品とも500ルピーとなっている。

ただ、現実世界と比べるとハイラルの鉱石は破格の安さだ。『ティアーズ オブ ザ キングダム』での価値を現実世界に換算すると、ダイヤモンドは310ドル、サファイアは160ドル、ルビーは70ドル、トパーズは50ドル、オパールは20ドルに相当する。

前作の『ブレス オブ ザ ワイルド』はゲーム史上最高峰の作品と評されており、続編への期待は非常に高かったが、『ティアーズ オブ ザ キングダム』はファンや批評家から期待を上回る評価を得ている。販売本数は今月12日の発売から3日で1000万本に達し、シリーズ最速記録を更新。同作は今年のゲーム賞を総なめにすると予想されている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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