銃乱射事件が増え続けている米国で、同社のサービスは、身の安全を懸念する人々のための「エグゼクティブプロテクション」に位置づけられている。
ブラックウルフの創業者のケリー・キング・ブラウン(Kerry King Brown)はアトランタのメディアの取材に、同社のドライバーは身元調査に合格する必要があり、危機を打開するためのトレーニングを受けていると語った。
ブラウンは、私立探偵やボディーガードとして働いた経験があり、同社で働くドライバーの多くも軍や警備の経験を持つ人物だという。また、彼は過去に、物議を醸す共和党議員のマージョリー・テイラー・グリーンの警護担当者を務めていた模様だ。
ブラックウルフのアプリを確認すると、同社のサービスには、子どもたちを安全に学校に送り出すためのオプションも用意されている。「当社の車両には、GPSトラッキングとライブストリーミング技術が搭載されており、乗客はデータを家族とシェアできる」と同社は述べている。
米国ではここ数カ月、銃乱射事件が急増中で、年初からすでに22件以上の銃乱射事件が発生した。米国政府がこの状況に手をこまねいている間に、独自のソリューションを提案するさまざまな企業が現れている。ある企業は学校向けに巨大な折りたたみ式のセーフルームを販売している。また、子どもたちのための防弾バックパックや防弾スクールデスクなどを販売する企業もある。
これらのソリューションは、今後ますます米国人の間で人気を博すことになるだろう。日々の暮らしが戦場と化す中で、誰もがより多くの銃などの防護策を手に入れようとしている。いうまでもなく、このような問題を抱える裕福な国は、米国以外に存在しない。
(forbes.com 原文)